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(46)ファイト
めげないためにはファイトが欠かせない。
とある田舎の町である。梅雨が明け、俄かにムッ! とする暑気が辺りを覆い尽くしている。炎天下の路地で、知り合いの老人二人が話をしている。
「暑いですなぁ~」
「さようで…。梅雨が明ければ、このザマですわっ!」
「ここでの立ち話もなんです。そこの小屋の軒下で…」
「ははは…お互い、熱中症で病院搬送は嫌ですからなっ!」
「私も昔人間ですから、これくらいの暑さには、めげんのですが…」
「私も、めったなことで暑さにはめげません。しかし、年々、暑いですなっ!」
「確かに…。では、そういうことで、めげないで一局をっ!」
「今日は、お宅で、でしたかな?」
「はい、そうでしたな…。冷たいものと鰻重、白焼きは準備しておりますので…」
「ははは…それが楽しみでしてなっ! 楽しみがあれば、めげませんなっ!」
「ははは…確かに…」
二人は笑いながら対局場となっている家の方へと歩き出した。
楽しみがあればファイトが出て、めげないようである。^^
完




