(44)ゴキブリ
ああ、またかっ! と起きたあと洗顔をしていると、ゴキブリがチョチョチョチョ・・と現れて、消え去る。その途端、いい気分のテンションはガタ落ちとなる。めげないで朝の諸事をしていると、また、チョチョチョ・・である。もうっ!! と気分がいささか険悪になってくる。ゴキブリには申し訳ないが、家の中繁殖していただいては困る。なぜ困るのか? は、衛生上、不潔だから害虫と世間で評価されているからだろう。ゴキブリもめげないで現れるのだろうが、コチラだってめげないで現れなくしようとする。そこに気分の葛藤が生じる訳だ。ああ、嫌だ嫌だっ!^^
とある家庭である。
「お父さんっ! また、ゴキブリよっ!!」
「おお、そうか…。まだいたんだな。この家も、まだ住みよいようだ…」
「なに言ってんのよっ! ゴキブリよっ、ゴキブリっ!!」
「んっ!? ゴキブリだろっ?」
「そうよ、ゴキブリっ!!」
「よかったじゃないか…」
「どういうことっ!!」
「虫が住まなくなったら、家が終わるらしいぞ…」
「そうなの?」
「ああ。よくは分からないが、どうも、そうらしい…」
「ふぅ~ん。でも、ゴキブリよっ!」
「ああ、ゴキブリだろ…」
旦那さんは何もなかったように意識しなかったが、奥さんは鋭く意識していた。
ゴキブリは認識が鋭いと、めげない心が芽生え、めげない手段が施される傾向がある。^^
完




