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(26)時流

 世の中には時流という時の流れがある。その時代独特の流行の傾向である。この流行に逆らえば、世間から白い目で見られる。白い目よりは黒い目で見て欲しいものだ。^^ 人は白い目で見られるのは嫌だから、どうしても時流に流れようとするが、中には反発する人もいる。だが、時流という流れは大きな流れだから、自分一人が(あらが)っても、どうにもならない。それでも、めげないで抗う人は、やはり白い目で見られる。黒い目で見られなくても、せめて黄色か赤い目で見て欲しいものだ。^^

 とある時代、とある夕方の学生街である。学生目当ての食堂や本屋が(のき)を連ねている。食堂前の通りを二人の若者が歩いている。どこから見ても学生には見えない夜間大学生で、仕事を終え、早めの夕食のあと、これから講義を受けるようだ。

「いや、俺は時流に逆らわん。っていうか、逆らえんからなっ! 気分だけだっ」

「それは、そうだっ! お前は公務員だからな…」

「この大学はバリケード封鎖してる反体制の学生が多いが、俺はな…」

「奴らも、就職に差し(さわ)りがあるが、めげないで頑張ってるんだぜ」

「だな…」

 会話は途絶え、沈黙したまま二人は大学の裏門を入っていった。

 誰もが多かれ少なかれ時流に逆らい、めげないで生きているのである。^^


                  完

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