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(2)店(みせ)

 とある商店街である。コロナ禍で、すっかり客足が遠退(とおの)き、主人の精之助は、『今日は(みせ)を閉めるか…』と深い溜め息を()きながら思った。そういえば人波で賑わっていた街路は見る人影も消え、閑古鳥(かんこどり)()いている。

「精之助さん、いるかね?」

 そのとき、隣で店を出す薬屋の入川(いりかわ)が出さなくてもいいのに顔を出して精之助を呼び止めた。

「ああ、お隣りの灸煙堂さん…」

「なんか、(もう)けがないんだが、あんたとこは、どうだい?」

「ははは…いやだねっ! 私とこも同じですよっ!」

「宣言が出てからは、どこも同じですかね…」

「ええ、そうですよ、どこも同じっ!」

「まあ、お互いに、めげないで頑張りましょう!」

「そうそう! そうですよっ! めげちゃいけないっ! めげないでいきましょう!」

「数年後に思い出話で笑っていられるように…」

「ああ、そうですねっ! それを信じてっ!」

 二人は笑いながら握手はせず、片腕の(ひじ)同士をタッチし合った。

 店の(あきな)いには、めげないで終息を信じて待つ根気が必要なようです。^^


                  完

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