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1:彼女のこと
彼女は
例えるならひまわりのように
その純粋さゆえに地上の太陽となった存在
もしもその瞼が翳ったならば
僕は何としてでも
彼女を笑わせたいと思う
夏が傾いて
燃え尽きたようにひまわりがうな垂れ
花びらも散って消えていこうとも
彼女という
地上を歩く純真な恵みを失ってはならない——
そう思うほどに
世界は彼女を必要としている
僕らが生まれ、そして死んで、
言葉がその死を次の生に繋いでいくなら
全ての人間が彼女の言葉を求め
祈り続けるだろう
僕もその一人だ
彼女と話したこの記憶があれば
僕は
きっと
どんな世界も肯定することができる
飛んでくる火の粉のように
いくつもの死が
僕らの周りを焼いていこうとも