婚約式です(*´д`*)ドキドキ
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更新1週間遅れでおまたせしてしまい、ごめんなさい(*´・人・*)
お屋敷に着いてから、毎日が慌ただしく過ぎていく。婚約式の準備……手順とか、教養とか、お作法とか……。レイチェルの記憶がまだしっかり馴染んでないのか、ちょっと曖昧な所がある様で、色々復習している。勿論、ダンスの練習も……。こっちの方は、記憶喪失中練習してなかったので、ステップがボロボロになっていた……(泣)。それから身体磨き……。毎日高級エステ並にメイドさん達からマッサージやら、何やら受けてます……。ふおおおおお、気持ち良過ぎる!!マッサージ中はお昼寝タイムと化している今日この頃……。
それから……、わたしの髪が肩までしか無かったので、メイドさん達には悲鳴をあげられてしまった。本来ならアップにしないといけないので、胸の辺り迄の長さは欲しいみたいだけど、逃げ出す際に邪魔だったから、肩の辺りまで切っちゃったんだよね〜〜。その方が貴族だと解りにくいんじゃないかと思ったし。
メイドさん達から、『苦労なさったのですね〜〜。』って涙ながらに心配されてしまった……。孤児院スローライフ、楽しんでいたんだどね。そこは笑って誤魔化すしか無かった。リュシアン様は傍で聞いていて、クックッと肩を揺らしていたけどね……。
孤児院で健康的な生活をしていたからか、身体も日焼け以外は特に問題も無かったみたい。お爺様からは、
「かえって健康そうに見えるようになって良かったな。」
って褒めてもらいましたよ。メイドさん達には、「折角の白い肌が……。」って残念がられてたけど、「私達の出番があって良かったです!!」ってエステ担当のメイドさん達は張り切っておられました……。
そんなこんなで今日は婚約式……。
白のフワッとしたシンプルなワンピースにヴェール、髪は無理やり引っ詰めてからウイッグで誤魔化してアップにして貰う。
「レイチェル、素敵だわ!!おめでとう。」
お義姉様がやってきた。今日の式にはお父様と二人で参加してくれるらしい。お義母様は自分には資格がないからと、リリアーヌと留守番するそうだ。こんな事を言う資格は無いのだけど、おめでとう、幸せになってね、と伝言を貰った。お義母様も、だいぶ落ち着いてきたのかな?とちょっと気持ちが軽くなった。
お父様は、私の姿を見て目がうるうるしている……。相変わらず涙脆い人だ。婚約式でコレだと、結婚式はどうなる事やら……。ちょっと先が心配だ。
「お父様、お義姉様、来てくださってありがとう。」
私の言葉に、お父様の涙腺は崩壊……ブワッと涙が溢れた。
「レイチェルおめでとう。どんなセアラが喜ぶ事か……。」
遂に号泣してしまったお父様……。お義姉様が苦笑しながらヨシヨシと背中を撫でている。
「お義父様……、そんなに泣かれたら、ほら、レイチェルも困っていますよ。」
私も苦笑いするしかない。ホント、お父様は涙腺が弱いな。
「時間です。」
メイドさんが声をかける。わたしはメイドさんに連れられて、会場へと向かった。お父様達も一緒だ。
結婚式ではないので、会場に居るのは、家族と身内と司祭様だけ……。
先に待っていたリュシアン様と目が合うと、ニッコリ微笑まれてしまった。……今日も素敵で眩しいです。礼服を来てらっしゃるので、尚更眩しい……いつもの5割増くらいです。(当社比)
何度か頬が熱くなって、つい、下を向いてしまいます。
リュシアン様の隣に並ぶと、二人で司祭様のお話を聞いてから、誓約書にサインする。その後、証人として、お爺様とお父様がサインして、正式に婚約が成立した。
その時にリュシアン様が婚約の証にと指輪をはめてくださった。とても綺麗な石が付いている……。婚約指輪?
「本当はもっと大きな石のものをプレゼントしたかったのだけど……。」
と、苦笑しながらリュシアン様は言った。
ずっと身に付けて欲しいから、わたし好みのシンプルで可愛いデザインのものを作らせたんだって。
確かに石の大きな物だったら、傷付けたり無くしたりするのが怖くて保管しちゃいそうだもんね。
「リュシアン様、ありがとう。凄く嬉しいです。」
私が嬉しそうにお礼を言ったので、リュシアン様は満足気に頷いた。




