表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
70/78

お義姉様と料理を♪

いつもご覧頂きありがとうございます(*´ω`*)♪先週末に体調を崩してしまい更新が遅れてしまいました。おまたせしましてごめんなさい(>人<)。季節の変わり目はあちこち体に不調をきたしがちなので、気を付けないと行けませんね( ̄▽ ̄;)


皆様もお気を付けくださいませ。

「そうだ、お義姉様一緒に、持ち帰るお土産を作りませんか?」


 お茶の片付けをしながらわたしはお義姉様に尋ねた。せっかく遊びに来てくれたので、何か帰りに持たせたいと思っていたのだが、一緒に作っても良いんじゃなかろうか……?お父様にもわたしの作ったものを食べて欲しいし……。


「レイチェル……。私……お料理はした事ないのだけど、お邪魔にならないかしら……?」


 興味はあるのだけど……。とお義姉様は答えた。そう言えば、たまにわたしがお菓子を作っている時に、遠くから覗いているだけだったっけ……。


「お姉様さえ良ければ、一緒に作りたいです。」


 わたしがそう言うと、ちょっと嬉しそうにお義姉様は微笑んだ。そんな訳でわたしとお義姉様は一緒にキッチンへ向かった。


 お土産……と言うか、お弁当なんかどうだろう?おにぎりでしょ、卵焼きに唐揚げ、鶏の照り焼きとかどうかな?後は畑で採れたプチトマトとブロッコリーの塩茹でで彩りもバッチリだよね♪前世で子供たちの運動会の時に作ってたお弁当を思い出してわたしはニンマリとした。タカシは唐揚げ好きだったし、お姉ちゃんは照り焼きが大好きだったもんな〜♪きっとお父様も食べてくださる筈……。


 「何をお手伝いしたら良いかしら?」


 お義姉様に言われて、わたしも我に返る。


 「まずはお野菜を洗ってもらっても良いですか?こんな風にボウルに水を溜めて、ここにお野菜を入れてザブザブ洗ったら、こちらのザルに入れてください。」


 そう言うと、お義姉様は神妙な顔で野菜を洗い始めた。その間にわたしは卵焼きの準備をする。ボウルに卵を割入れて、砂糖、醤油、お水を少し。それをよくかき混ぜて、フライパンで焼いていく。野菜を洗い終わったお義姉様は興味深げに覗いている。


 「キレイにクルクル巻けるのね……。」


 お義姉様の呟きにニッコリ笑って頷いた。出来上がった卵焼きをお皿に移したら、今度は鶏のモモ肉を焼いていく。皮目の方からシッカリ焼き目が付くまでお義姉様に見てて貰って、唐揚げの下ごしらえをする。ニンニクをすりおろして、醤油とみりんを合わせたものを1口大に切った鶏肉に塩コショウしたボウルに入れて混ぜ合わせて暫く置く。そしたらちょうどモモ肉の皮目に焼き色が付いたので、ひっくり返して、蓋をして蒸し焼きに。待ってる間にお義姉様と照り焼きのタレを作る。醤油、みりん、砂糖を混ぜ合わせる。これだけ(笑)モモ肉に火が通ったらコレを絡めて完成だ。唐揚げは、先程漬け込んだ鶏肉に粉をまぶして揚げるだけ。後はブロッコリーを塩茹でにして、残っていたご飯をおにぎりにして……。おにぎりはお義姉様は初めてなので、凄く驚いてました。それぞれ少しづつ味見をして、その度にお義姉様はびっくりして、それを見てわたしが心の中でガッツポーズをしていたのは言うまでもなく……。


 「貴女がこんなにお料理上手だなんて、本当に驚いたわ。どれも凄く美味しい……。」


 と、お義姉様からお褒めの言葉を貰いました。やったね♪


 冷ました料理を適当な器につめて、お義姉様がお菓子を持ってきてくれたバスケットに入れたら終了だ。


 「お義姉様、お疲れ様。疲れたでしょ?」


 と、食堂に戻ってお茶を淹れながら、わたしが労うと、お義姉様は頷いた。


 「お料理って凄く大変なのね……。でも、なんだか楽しかったわ。」


 「でしょ?それで、美味しいって言って貰えたら凄く嬉しいのよね。」


 わたしが言うと、お義姉様も頷いて、


 「わたしもそう思うわ。」


 と答えた。


 「それに……、いつも美味しい料理を作ってくれる使用人にも感謝しなきゃって思ったわ。」


 ふぅっと息を吐きながらお義姉様は言った。それ、凄く大事だと思う。


 「そろそろ、帰りましょうか?」


 ロイド先生が食堂に入ってきた。


 「あら、もうそんな時間なのね。」


 わたしもお義姉様も名残惜しい気持ちになりながら、立ち上がった。


 「レイチェル、今日はありがとう。ホントに楽しかったわ。お弁当は家に帰ってから皆で頂くわね。」


 お義姉様が笑顔で言った。今日1日で、お義姉様も随分元気になったようだ。良かった。良い気分転換になったみたいだね。


 お土産のバスケットを見たロイド先生がちょっと寂しそうな顔をしていたので、ロイド先生用にも準備しておいたお弁当をしっかり渡しておきました。お爺様と食べてくださいね。って。そしたらすっごい笑顔を返されたので、思わず真っ赤になってしまった。

 その後は、みんなで門の所まで見送った。ちょっと寂しかったけど、また会えるから良いよね。リリアーヌも子供たちとすっかり仲良くなったので、名残惜しそうにいつまでも手を振っていたわ。また遊びに来れると良いのだけど……。



 後日、お義姉様からお手紙が来て、皆で美味しく頂いたと書いてありました。お父様は、感激して涙を流し、お義母様も感謝しながら食べていたそう。不思議な事にお弁当を食べてからお義母様の具合も良くなってきたらしい。わたしの料理マジックは相変わらずのようだ。


 もちろん、ロイド先生からもお礼の手紙を頂きましたよ。相変わらず砂糖を食べているような甘いお手紙で、苦笑しながら読んでしまいました。お爺様も、美味しく頂いたみたいで、わたしも嬉しかったです。お嫁に行っても作らせて貰えると良いなあって、ふと思っちゃいました。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ