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本日は餃子デイなのです。((o(。・ω・。)o))

いつもご覧頂きありがとうございます゜+(人・∀・*)+。♪


台風やら何やらでバタバタしてしまい、すみません。わたしが住んでる所は事なきを得ましたが、あちこちで大変な被害があったようですね。


当該地域の皆様へお見舞い申し上げます。


今年の色んなあれやこれやが早く収束しますように(*-ω人)

 それから数日、わたしたちは惜しむように大事に毎日を過ごした。と、言ってもいつも通りの生活を続けているだけなのだけど……。少しだけ違ったのは、子供たちが料理を少しでも覚えようと、今までより沢山手伝うようになった事かな。私が居なくなっても、美味しいお料理を作るつもりらしい。特にマルティちゃんは真剣に取り組んでる。マルティちゃんは将来孤児院の寮母さんになるのが目標になったそうだ。小さいのに偉い偉い♪

 みんなに指示を出すのもいっちょ前である。可愛いなぁ、もう……。

 わたしも子供たちが少しでも困ることの無いように、できるだけの事は教えた。そんなある日のお昼である。


「じゃあ今日はみんなで餃子作ろうか?」


 わたしはみんなで作業できそうな料理を提案した。


「ぎょうざ?」


 子供たちが一斉に首を傾げた。いやん、可愛い♪

 わたしは頷いた。


「そ、餃子。」


「小麦粉で皮を作って、ひき肉と刻んだお野菜を混ぜたあんを包んで焼いたり、スープで煮込んだりする料理なの。みんなで包んだら楽しいんじゃないかしら?」


 わたしが答えると、マルティちゃんが笑顔で頷いた。


「それ、良いね~。」


 他の子供たちもこっくり頷いた。


「じゃあ、準備するからみんなは手を洗って集合ね。」


「はーい」


 と、子供たちは返事をして手洗い場へ。わたしはジャックとキッチンで材料を準備する。みんなでやるから食堂のテーブルでやる方が作業しやすそうかな。材料は豚肉、長ネギ、キャベツ、しょうが、小麦粉……。後は調味料と卵。


 それらを手洗いの済んだ子供たちに手伝って貰いながら、食堂のテーブルに運んだ。


「じゃあ、まずは皮作りからね。ジャックと男の子チームは豚肉をミンチにしてくれるかな?」


 私がそう言うと、ジャックは頷いて、男の子達とミンサーで肉を挽き始めた。


 女の子チームは一緒に皮作りのお手伝い。まずはボウルに小麦粉、卵、水、塩を入れて木ベラで混ぜていく。すると段々纏まってくるから、それを今度は手で軽く捏ねつつ一纏めにしていく。纏まったら布巾を被せて暫く寝かせる。


「生地を寝かせてる間にあんを作りまーす。」


 野菜をみじん切りにして、ひき肉と卵、塩コショウ、それから醤油を少し……。それをみんなで混ぜ混ぜと混ぜていく。粘り気が出てよく混ざったらあんは完成。ここで一旦あんは冷蔵庫に入れる。


 それから寝かせていた皮を綿棒で薄〜く伸ばして、お椀で型抜きをしていく。型抜きは子供たちがみんなでやってくれたので直ぐに出来た。少し粉をまぶして引っ付かないようにしてから、バットにまとめて、いよいよあんを包んで行く。


 「こんなふうに皮の端に水を付けて、くっつきやすいようにしてからあんを真ん中にのせて、包んで行きます。ひだをつけると見栄えも良いけど、そのままピッタリ閉じてもOKだよ〜。」


 と、言うと子供たちも一生懸命包み始めた。皮が破れないように、優しく丁寧に包んで行く。みんなで作業したので、沢山出来ました。


 「次は焼いていくよ〜。」


 火を使えるのはとりあえずジャックなので、ジャックと2人でフライパンで焼いて行った。子供たちは周りで手順を見ている。


 「フライパンに油を引いてから餃子をのせて、火を着ける。ジリジリ言い始めたら、お湯を少し入れて蓋をして水分が無くなるまで様子を見るんだよ。」


 手順を言いながら、餃子を焼いていく。子供たちも一生懸命見ている。やがて水分が無くなってパリパリ言い始めたら、蓋を取って、油をチョロっと回しかけて、馴染ませる。フライ返しで底の焦げ目を確認して、良い色になったら、フライパンを軽く振ると、餃子が動いてフライパンから外れたので、大皿を被せてそのままひっくり返すと……。

 キレイな焼き色の餃子完成♪


 「わ〜美味しそうね〜。」


 マルティちゃんが覗き込んで言った。


 「じゃあみんなご飯の準備してくれるかな?」


 「はーい」


 子供たちに準備を任せてわたしとジャックは餃子を焼き続けた。


 「おっ、なんか美味そうな香りがする。」


 食堂にレオンさんが入ってきた。


 「今日はみんなで作った餃子だよ〜〜♪」


 「ギョウザ?」


 「あー、ペリメニ?みたいなやつ?」


 レオンさんも首を傾げた。コチラではお初の料理なんだね〜。


 「もうできますから、待っててくださいね〜〜。」


 って言った傍から、お皿に手を出てるし……。つまみ食いしたら他の子に示しつかないじゃない。もう……。


 「うまっ!なんだこれ……。」


 レオンさんもお気に召した様ですね。でも周りの子供たちの目が怖すぎる……。早く食べさせてやらねば……。


 「レオンさん、つまみ食い……ダメなの!」


 あらあら、レオンさんたらマルティちゃんに怒られて頭を掻いてるよ……。わたしとジャックは顔を見合わせて苦笑いした。


 「んじゃ、食べよっか。」


 準備が終わってみんなが席に着いたので、わたしは声をかけた。


 「いただきまーす。」


 手を合わせてお辞儀をすると、それぞれ食べ始める。


 「これ私が包んだのなの〜。」


 マルティちゃんはリュカに取り分けながら言った。


 「おいしーい。」


 「ジュワジュワって肉汁が出てくるの〜。」


 みんなニコニコ、美味しそうに食べてる。


 「美味いな、コレ。また作ろう。」


 ジャックも食べながら呟いた。みんなで作った餃子は形はちょっといびつだったりするけど、とっても美味しかった。レオンさんもエールが欲しくなるな、とか呟きながら食べていました。


 神父様たちの分も後で持っていったら、ワインのおつまみにも良かったって後で褒められたわ。あんにしっかり味付けしたから、タレを付けなくても美味しく食べれたしね。


 翌日来たロイド先生は食べられなくてガッカリしたけど、あちらに戻ったらいつでも食べられるから良いですよね。って言ったら、機嫌治してくれました。約束ですよって、微笑みの爆弾を落として行かれました。ふふっ。


 そーいえば、お義母様は、目を覚まして、お父様と話し合ったそうです。まだ体調が戻らないので、もう少しかかりそうだと言う事でした。納得行くまでしっかり話し合ってくれたら良いかなとわたしも思います。それから、お義姉様とリリアーヌが一度孤児院に逢いに来たいと言ってたので、良かったら、ロイド先生が連れてきてくれると言ってくれました。わたしも二人に会いたかったので、お願いしますって言っときました。来てくれるのが楽しみです。








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