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収穫祭の夜に……ドキ(((*〃゜艸゜))ドキ

いつもありがとうございます゜+(人・∀・*)+。♪


大変遅くなっちゃいましたが、後半スタートデス( ̄▽ ̄;)



本年もどうぞ宜しくお願いいたします゜+(人・∀・*)+。♪

 収穫祭の会場からわたし達は教会に戻った。孤児院の中に入ると暗く静かで、みんなもう寝静まっているようだ。連日の疲れもあり、みんなぐっすり眠っているのだろう。

 わたしはロイド先生に暇を告げ、部屋に戻ろうとした。


「ロイド先生、今日は楽しかったです。ありがとうございました。」


 わたしがペコリとお辞儀をすると、ロイド先生はいつもの悩殺スマイルでニッコリ笑った。


「こちらこそ楽しかったです。」


 そしてわたしを見つめると、


「ネックレス、ちゃんとつけてくださってるのですね。嬉しいです。」


 と笑った。


「ロイド先生がお守りって下さったので、大事にしてますよ。」


 わたしがえへへと照れながら答えると、


「絶対に外さないでくださいね。きっと貴女を護ってくれると思うので。」


 ちょっと真面目な顔で言った。なんか珍しく念押しするロイド先生を訝しく思いながらも、わたしはこくんと頷いた。

 ロイド先生は、また明日帰る前に来ます。と、いつもの笑顔で言った後、レオンさんにも後を頼む、と言い残して出て行った。遅いので、近くの宿屋に部屋を取ったので今日はそちらに泊まるらしい。孤児院だから他にも部屋が余ってるハズだけど、そこまで図々しくしたくは無いのだと、ニッコリ笑った。

 レオンさんは門まで送ると言って一緒に出ていったので、わたしは欠伸を1つしてから部屋に戻った。そしてそのまま夜着に着替えると、ベッドに潜り込み、疲れも手伝ってグッスリ眠ったのだった。



 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 どのくらいの時間が経ったのだろうか……。わたしはふと、目を醒ました。まだ暗いので、朝にはなってないらしい。

 うっすら喉の渇きを覚えたわたしは、階下へと降りた。


 食堂へ行き、キッチンで水を飲む……。その時だった。何かが前を通った様な……。


「?」


 暗がりで目を凝らすがあまり良くは見えない。とりあえず食堂の灯りを付けようと食堂へ足を踏み入れた瞬間、再び何かが動く気配がした……。というか、動いた。

 えっ?何?


「誰か居るの?」


 わたしが声を出した途端、後ろから口を塞がれた。


 えっ?えーーーっ!?


 プチパニックに陥ったわたしに後ろから誰かが囁く。


「静かにしろ、子供たちが起きたら殺す。」


 物騒なセリフにとりあえず頷き、大人しくする。子供たちに何かあったら大変だ。それだけは絶対に嫌。


「まさかこんな所に居たとは……。見つからないはずだ。」


 誰かが呟く。この人一体誰なんだろう?そして、目的は……?


「記憶を失ってると聞いた。申し訳ないが、主命なので死んでもらう。後々思い出されて、出てこられては困るからな。」


 本当に申し訳ないとその誰かは囁く。わたし、ここで死んじゃうの?どうして殺されるのかも全く知らされずに?主命って誰かに命令されるってこと?私の中でグルグルと色んな疑問が回る。ヤダヤダ!まだ死にたくなんかない!誰か助けてーー!!!!


 その時、わたしの胸がピカっと眩しく光った。ロイド先生のお守りが光ったらしい。誰かが驚いて力を緩めたので渾身の力で急いで逃げ出した。とにかくレオンさんの所まで逃げ切れたら助けて貰えるハズ……。わたしは慌てて食堂を飛び出した。


 でも相手は多分プロで、わたしはすぐに捕まりそうになった。


「姫君すまぬ……。」


 そう言って誰かはわたしに剣を振り下ろした。スローモーションのように落ちてくる剣を見て、もうダメだ……と目を瞑った瞬間、ガキンと何かがぶつかる音がした。


「?」


 わたしが恐る恐る片目を開けると……。


「ロイド先生……?」


「間に合って良かった……。」


 誰かの剣を受けながら、心底ホッとしたようにわたしを見るロイド先生が居た。


「チッ。」


 誰かが舌打ちをする。薄明かりの中でようやく目が慣れたわたしが見たその誰かは、収穫祭の時に教会の前でわたしを見ていた男だった……。


 男はロイド先生に再び剣を振るい、ロイド先生が、それを受け流す。力は互角か、少しロイド先生が有利か?わたしは先程のショックからか、腰が抜けて廊下の壁際に寄りかかるように座り込んでぼんやりその様子を見ていた。ロイド先生は、私の方を気遣いながら闘ってるようで、トドメの一手が打てないみたいだ。そうこうしてるうちに、相手の剣がロイド先生のメガネの脇を掠め、髪の毛がハラリと落ちた。同時にメガネも落ちる。


「リュシアンさま……?」







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