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いよいよ収穫祭です。(*´д`*)ドキドキ~前夜祭~

いつもありがとうございます(*´▽`人)♪


更新マチマチでごめんなさい(*´・人・*)


 いよいよ今夜から収穫祭が始まる。


 髪留めを作ると決まってから、レオンさんが調達してくれた材料で男の子チームと女の子チームに別れ、空いた時間に楽しみながら製作した髪留めは全部で30個。

 男の子達がレザーを適当な大きさに切って、両端に穴を開け、簪を削る。

 女の子達は刺繍糸とかぎ針を使って小花をいくつも編んだ。そしてわたしが小花を束ねて纏め、レザーに縫い付けて完成させたのだ。中々可愛い仕上がりになった。

 収穫祭の時はお針子の仕事はしなくても良いと言うことでエマが売り子をしてくれる事になったので、見本でエマの髪を止めて宣伝してもらう予定である。

 わたしも売り子をしたかったのだけど、ロイド先生やレオンさんから止められたので教会の中からこっそり様子を覗く事になった。くうーーっ。残念。


 そして、今朝は朝からわたし達はクッキーを焼いて袋詰めをしている。教会のお布施集めを兼ねてクッキー販売をするためである。クッキーは日持ちがするので、一昨日からはじめているのだが、もう100袋位は出来あがったんじゃないだろうか?

 さっき神父様が覗きに来て、嬉しそうにリタさんと出来た分の一部を持っていった。残りは後で子供たちと一緒に教会の詰所に運ぶ予定だ。


 そうやってわたし達は忙しく準備に励んだのだった。



 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



 そしていよいよ収穫祭の前夜祭が始まった。


 教会の門の前に長机を置いてそこにテーブルクロスを敷いてクッキーと髪留めを並べる。売り子はクッキーの方にリタさんが、髪留めの方にエマが立っていた。わたしは様子が見えるように詰所の窓にスタンバった。勿論後ろの長椅子にレオンさんが寝転んでいる。わたしの監視をしているのだ((( ;゜Д゜)))ヒー

 因みに子供たちは夜は危ないので孤児院の自分の部屋にそれぞれ戻っている。明日のお昼にクッキー売りの手伝いをする予定だ。


 レオンさんによると教会を出た直ぐの広場が本会場になっていて、かなりの盛況ぶりらしい。町にもたくさんのお客さんが来ているらしく、宿屋は満室で、直ぐ隣町の宿屋まで埋まってるらしい。今日明日はほんとに賑やかになりそうだ。

 わたしも切実に見に行きたい!ホントに。

 そう思いながら、窓からこっそり様子を見ていると、教会の前にもチラホラ人が集まり始めた。


「レオンさん、お客さん来始めたみたい!!」


 わたしが興奮しながら言うと、ちょっと首を持ち上げてこちらを見た。


「アンジェは見るだけだからな。」


 ハイハイ、分かってます。でも、やり取りをする所見たいよね〜〜。

 窓からじーっと様子を見ていると、だんだん人が増えてきて、なんだかバタバタしてきた。あぁ、手伝いに行きたい。物凄く、手伝いたい。しかし、レオンさんが睨んでる……。行きたい、でも行けない。凄いジレンマ。悔しい。


 そうこうしている間にどうやらクッキーが売り切れ間近みたい。リタさんがしきりにこちらを見ている。

 う〜〜。


「品出しだけ行かせて!」


 わたしは在庫のクッキーが入ったカゴを持ってリタさんの元へ駆け出した。


「俺がついて行くから大丈夫。」


 ジャックが一緒に飛び出した。だったら大丈夫よね?


 2人でリタさんの元へクッキーを届けて、ついでにお客さんの様子を伺う。子連れのお客さんにクッキーは人気のようだ。エマの方を見ると、髪留めも半分くらいに減っていた。うんうん、良い感じの売れ行きだね♪。こちらは若いお姉さん方に人気がありそう。髪留めを指さしながら、「可愛い♪」とか「欲しいわぁ」とか言ってるのが聞こえた。中には同伴者にオネダリしている人もいるようだ。良かった♪


「アンジェ、早く戻らなきゃ。」


 ジャックに急かされて戻りながらもう一度、周りを見回す。ほんとに教会の前から広場にかけてたくさんの人がいる。お祭り、行きたかった。切ない……。

そう思いながら教会の方に向いた際に誰かと目が合った……。ような気がしたけど、気のせいだよね?町の誰かだったのかしら?大して気にもとめず、わたしは教会に戻ったのだった。

 







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