孤児院の食事事情について(´・ω・`)
すみません。ちょっと短くなっちゃいました。
「そろそろお昼ですね。」
説明やら受けているあいだに、どうやらお昼になったようだ。リタさんに連れられて食堂へと向かう。
食堂に入ると子供たちが、テーブルを拭いたり、スプーンを並べたり、昼食の用意をしていた。
「手伝います。」
わたしはそう言って厨房を覗いた。少し広めのキッチンはシンプルで、使い勝手は良さそうだ。一応焜炉のような物もあって、そこに大きな寸胴鍋が1つ。
グツグツ言ってる所を見ると、何か煮込んでいるらしい。
「朝のスープです。」
リタさんが言う。朝の残りを昼も食べるって事なのかな?
「いえ、朝、1日分のスープを作るのです。」
えっ?そうなの?1日3食同じもの………?
「教会ですし……。人も居ないので……。」
リタさんが申し訳なさげに言った。
教会には神父様、リタさんとあと一人シスターが常駐していて、後は通いのおばさんが一人、こちらは専ら教会の方の掃除や洗濯等をしているらしい。基本この4人で回しているそうだ。
聖職者の食事は粗食が基本なので、それが当たり前という事もあるし、リタさん自体もそうやって育ったので、他の料理の作り方は知らないらしい……。
「そうなんですね……。」
スープが不味いという訳では無い。パンも一応添えてあるので、栄養が足りなくなるという訳でも無いと思う。思うけど……。でも……。でもね……。
食べる楽しみは何処〜〜〜!?
思わず心の中で叫んじゃったよ。
子供たちも、それが当たり前のようになってるけど、それじゃダメだ。せめてあと1品……。
後で食料品の在庫を当たって、何か作れそうなものがあるか、考えてみよう。
そう、まずは食事の改善から。後は少しずつ、ここの生活に慣れながらやっていこうと思った。
新しい事をする……。なんかワクワクしてきた。
わたしは自分にも出来そうな事を見つけて嬉しくなった。




