今度は粉屋の息子さんですか……。フム(( ˘ω ˘ *))フム
いつもありがとうございます(*´▽`人)
体調不良の為先週は1話しか更新出来なかったので、土曜迄に後1話更新したいなー( ̄▽ ̄;)
と、考え中です。
「こんにちは~。アンジェさんお久しぶりです。」
と、食堂に入ってきたのは粉屋の息子、オベールさんだ。
「あら、オベールさん。お久しぶりです。」
わたしがニッコリ笑うと、オベールさんはスグ顔が赤くなる。あまり女の子に免疫ないのかしら……?
「あ……。と、豆乳の件では大変お世話になりました。おかげで凄く評判で、僕も父から1人前認定して貰えそうです。」
と、ハニカミながらオベールさんは答えた。
「実は、今日はトマスさんの紹介で……。収穫祭に出す品物の相談に伺いました。」
あ、やっぱり(笑)
「つい、先日もカフェのルゥさんも来てくれたばっかりなんですよ〜。」
わたしがそう言うと、オベールさんもあぁ、と笑った。
「トマスさん、収穫祭に出る予定のみんなを呼んで、今年は孤児院のアンジェにもアドバイスを頼んだから、何か面白い物を出したいなら教会に行くようにって言ってくれたんですよ。
まぁ、自分の出店に自信がある昔からの人達は多分来ないとは思いますけど、僕達みたいな若手は何人か興味がありそうだったので、そのうち相談に来るかも知れないですよ。」
「了解です。教えてくれてありがとうございます。」
わたしがそう言うと、
「あー、でもその時は一応レオンさんも一緒に居てもらった方が良いかも知れませんよ。」
「ん?」
「若手の中には料理より、アンジェさんに興味を持ってる人もいるかも知れないので。
アンジェさん、キレイですからね。」
「はい~~~?」
………?
少し考えてはたと気付く。そう言えば、わたしは美少女でした……。すっかり忘れていたけれど……。外見を気にしないのはわたしの前世からの性分だから仕方ないのだけど、そーいうことね。
「あ、ありがとうございます。気をつけます。」
わたしは焦りながらそう答えた。私の周りにビミョーな空気が漂う……。
「あ、とりあえず、話を聞きます。」
コホンと軽く咳払いをして、わたしはオベールさんに席を進めた。オベールさんは失礼しますとばかりに椅子に座ると、話し始めた。
「で、その出店のことなんですけど……。豆乳や豆腐以外に子供たちに喜んで貰えるような、簡単なお菓子を売りたいんです。」
なるほど〜。子供たちが好きな感じの物ね〜。豆乳を使ってて、オベールさんみたいな男性でも割と簡単に作れるものが良いよね?混ぜて型に入れて焼いたり、蒸したり……。あ、蒸しパンとかどうかな?
「蒸しパンとか、どうですか?」
わたしは少し考えてからそう言った。
「蒸しパン?」
「蒸し器とかありましたよね?」
「はい、あります、あります。」
「小麦粉と卵と砂糖と豆乳を混ぜて、型に入れて蒸したものなんですよ。蒸すだけなので、簡単に出来ると思いますし…。
なんなら今作りましょうか?砂糖なくてもはちみつでも大丈夫ですよぉ。」
「お願いします!!」
わたしはオベールさんと一緒にキッチンに行った。まずは蒸し器をセットして湯を沸かす。
次にボウルに卵と豆乳、ハチミツを入れて泡立て器でよく混ぜる。混ざったら、小麦粉を入れてさらに混ぜる。滑らかに混ざったら生地は完成。これを以前プリンを作った時の型に大体7分目くらいかな、流し入れて蒸し器にセット。後は中弱火で15分ほど蒸して、ふっくらと膨れたら、串を刺して中まで火が通ってるか確かめて……。うん、大丈夫♪完成♪
出来上がった蒸しパンを取り出したら少し冷ます。出来たても美味しいけど熱いからね。ちょっと冷ましてから型から取り外して、1口に割って味見する。フワフワが堪らんね♪ハチミツのおかげか優しい甘さで、うん、美味しい♪オベールさんも少し割って味見。
「優しい味ですね〜。フワフワだし、子供たちも好きそうだ。」
二人で顔を見合せてフフフと笑う。
「ありがとうございます♪これ作ろうと思います。」
「中に干しぶどうとか入れても美味しいかも。あと、器も何か考えた方が良いかもですね。使い捨てのでも良いし、洗ったらまた使えるやつでも…。」
「なるほど〜。うん、良いですね。考えてみます。」
オベールさんは喜んで帰っていた。もちろん試食用に2つ程持って帰りましたよん。当日までに少し工夫してグレードアップするとの事。楽しみにしてますね♪
残った蒸しパンはもちろん子供たちのおやつに。みんなとっても美味しそうに食べてたよ♪何故かレオンさんも今回は食べてたけど、気に入ったのかしら?
その時に、オベールさんに言われた事を伝えたら、『それ、正解。』って言ってた。
「元々虫除け込みの護衛だしな。」
って呟いてたけど、よく分からないや。って事でその辺は深くは考えないことにする。
ふふっ、収穫祭でどんな感じに出てくるのかまた楽しみが増えたね〜♪




