おからも美味しく頂きましょ♪(。-∀-)ニヤリ
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「これ、絞りカスだよね?食べれんの?」
ジャックが不思議そうに尋ねる。
「食べれるよ。大豆の絞りカスはおからって言うんだけどね。」
わたしが答える。ふうんと、首を傾げるジャック。
おからは安くて栄養もあり、調理すれば美味しいので給料日前は時々お世話になったものだ。煮物、汁物他にも量増しメニューとかね。
ジャックに手伝って貰って調理を始める。
大豆の水煮を作ってる時に皮を剥いておいたじゃがいもを適当な大きさに切って茹でる。丸ごと煮るより時短になるからね。それから玉ねぎは荒みじん切りに、干し肉を持ってきて小さく切って包丁で叩いて荒いミンチに。
「ミンチにするならミンサーあるよ。」
と、ジャック。ウインナーを作る時に使うのが奥にしまってあるそうだ。なんだ、コレはあったのか。あらま。次から使うことにしよう。
ちょっとだけ落ち込んだけど、めげない。料理はこれからだからwww。
そして、ジャックには固くなったパンをすりおろしてパン粉を作ってもらう。
じゃがいもが茹で上がったので、湯を捨て、少し塩を振って火の上で鍋を揺さぶると、粉吹き芋の完成。でも欲しいのは粉吹き芋じゃないので、ジャックに潰して貰う。
わたしはその間に玉ねぎとミンチを炒め、塩コショウと醤油を入れて味を整える。ちょっと濃目に味を付けるとこの後ちょうど良いかんじになるよ。
火を止めたら暫く冷まして、ボウルに潰したジャガイモ、おからと一緒に混ぜる。
よく混ざったら適当な大きさに丸めて、小麦粉を叩き、卵を付け、パン粉をまぶしてから揚げ油でカラッと揚げたらおからコロッケの完成♪
わたしは揚げたてを1つ取って半分に割った。
「はい、味見♪」
そう言って、ジャックに半分を渡して、半分をパクリと1口食べる。外側はサクリと揚がってて中はしっとりしてる。懐かしい味だ。おからは苦手なたかしも、コロッケにしたら食べてくれたもんね。ホッホッと熱さを逃がしながら食べるわたしを見てジャックもパクリと食べた。
「美味しい……。」
ね、だよね。2人で顔を見合わせてニッコリ笑う。
その晩、テーブルに並べられたおからコロッケと湯葉はあっという間に無くなったのだった。
コロッケは子供たちに、湯葉は大人に好評で、材料が大豆だと解ると大人達はビックリしていた。
その日たまたま留守だったレオンさんはその話を後で聞いて大変悔しがったのは言うまでもない。
その後、神父様の口から街の方に話が伝わり、粉屋が大豆を仕入れ、その息子が豆乳を作って売るという豆乳ブームが到来するのだが、それはまだ先の話である。
今日も美味しくご飯を食べ、満足した笑顔が見られて幸せな1日だったとわたしは思うことだった。




