たまにはお魚も良いよね。(*ˊ˘ˋ*)。♪:*°るんるん
いつもありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ
更新時間遅れてすみません( ̄▽ ̄;)
レオンさんが、居候……ゲフンゲフン、護衛になってから、1つ良い事があった。それは、レオンさんと一緒になら買い出しに行っても良いと神父様に言われた事だ。
護衛だし、力持ちだし、荷物持ちだし、頼もしい事この上ない。
そのお陰で院の食卓は更に良いものとなった。勿論、孤児院は教会への寄付のお零れで成り立っているので、贅沢は出来ないのだけど、予算内で上手く買い物すれば、美味しい物が食べられる様になったのだ。
と、言う訳で、わたしは今日もレオンさんをお伴に買い出しに来ていた。まずは最近お馴染みの魚屋さんへ。コンブが入ったら教えてもらう事になっているのだが、気になるので覗きに行ってしまうのだ。
「今日の魚は……。」
見回すと、オレンジの身が目に入る。あ、シャケ♪ムニエルにしたら美味しそうだ。値段は何とか予算の範囲内なので、今日の所はこれを買うことにした。
「お嬢ちゃん、ありがとね。おまけしとくよ。」
と、魚屋さんが切り身を少し多めに包んでくれた。
「ついでに頼みがあるんだが……。」
わたしがありがとう、と受け取ると、魚屋さんはニカッと笑って言った。
「お嬢ちゃんが買ってくれるコンブの使い方を教えて欲しいんだが。」
あぁ、そう言えば、コンブの使い方が分からなくて、中々売れないって言ってたっけ?
「良いですよ。」
と、わたしはニッコリ笑った。
「じゃあ明日にでも準備して持って来ますね。」
「頼むよ。」
わたしは魚屋さんを後にした。
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夕方、調理場に立ったわたしはシャケの下拵えをしていた。シャケの切り身に塩コショウをしてから小麦粉をまぶす。
フライパンを温めバターを溶かし、シャケを焼きながら、隣でゆで卵を作る。
シャケは両面こんがりと焼き目を付け、中までしっかりと火を入れる。
ムニエルが出来たらソース代わりにタルタルソースを作る。ピクルスと玉ねぎを微塵切りにして、ゆで卵と自家製マヨネーズを加えて混ぜて、塩コショウで味を整える。ホワイトソースでも美味しいんだけど、我が家ではこのタルタルソースが定番だった。
後は、サラダとスープにパン。
今日はパンはガーリックトーストにしてみた。
スライスしたパンの表面にニンニクを擦り込んでトーストして、バターを塗れば出来上がり。大人用にはすりおろしたニンニク、微塵切りのパセリ、室温で柔らかくしたバターを混ぜ合わせたものを塗ってもう一度軽くトーストしといた。
後はみんなで食堂に運んで並べる。
レオンさんは食堂からその様子を興味深げに覗いていた。
そして夕食の時間。
「わぁー、これ美味しいねー。外がカリッとして、中はふっくらしてるよ〜〜。」
「お魚初めて食べたかも~〜?」
中々上々のようだ。
レオンさんはムニエルは食べたことあるみたいで、
「白身魚のは食べたことあるけど、このピンクの魚は初めてだなー。」
と、言った。
「シャケと言う魚なんですよ。」
「以前食べたのはホワイトソースだけど、このピンクの魚には、タルタルソースが合うな〜〜。タルタルソースって唐揚げだけじゃないんだな〜。」
と、感心して食べていた。
「しかも、このニンニク風味のトーストも旨い♪あー、酒も欲しくなるな。」
と、気に入ってくれたようだ。
「子供たちが寝たら神父様から分けて貰ったら良いかもですね〜〜。」
と言うと、そうだな、と破顔した。
その時はおつまみでも作ってあげようかな〜〜。わたしはアルコールは飲めない方だったけど、旦那が晩酌好きだったから、時々おつまみ作ってたんだよね。何かレオンさんに合いそうなもの見繕っても良いかもね。
わたしがニコニコしていると、レオンさんも察したみたいで、
「その時は、何かつまめるもの作ってくれな。」
って言った。
「はい、喜んで。」
わたしがこくんと頷くと、嬉しそうな顔をした後、
「ロイドが妬きそうだな……。」
と小さく呟いて苦笑いした。あー、ロイド先生もわたしの料理結構気に入ってくれてるみたいだからな〜〜。依怙贔屓だと思っちゃうかな〜〜?
「まぁ、いっか。」
わたしとレオンさんはアハハと顔を見合わせて軽く笑ったのだった。




