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社会見学〜その3〜┌(;・_・)┘トコトコ

いつもありがとうございます(*´▽`人)アリガトウ♡


 食事が終わると次の区画に移動するため買い出しをしながら教会まで一旦戻ることにした。

 小さな子供たちはそろそろ疲れてお眠だろうし…。元気な子はまた一緒に見学すれば良いよね。


 道を戻りながら食材を選んでいく。お財布はロイド先生が預かっていると言うことで、支払いは任せる事にするが、値段とかはしっかりチェックして金銭勉強をする。


 肉屋さんでは鶏ガラをしっかりゲット出来た。魚屋さんでもコンブとイリコをゲットした。鰹節がないのは残念だったけど、イリコでも出汁は出るからね。


 野菜や果物もせっかくだから院にはなくて使い勝手の良さそうな食材を選ぶ。それからパンも買っとくかな?

 ちょっと位沢山買っても持ち手がいるから大丈夫よね?


 予算は……?


 と、ロイド先生を見ると、心配ないと言うように頷いてくれた。今日の所はお財布になってくれるのかな?せっかくだから必要な分はちゃっかり買ってもらおうと、わたしはニコニコしながら買い物を続けた。


 そうして私たちは両手に大きな紙袋を抱えて帰る事になったのだった。


 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 孤児院に一旦帰って、荷物を片付けひと息着いたら小さな子供たちは疲れたのか、部屋に帰ってお昼寝タイムになった。


 そうそう、部屋に帰る時に子供たちはそれぞれレオンさんからお土産を渡されていたよ。女の子たちは髪飾り、男の子たちは革製の小さなポケットだ。みんな喜んでレオンさんにお礼を言うと、楽しそうに部屋に帰って行った。

 ジャックはみんなを寝かせて来ると言って子供たちと一緒に行ってしまった。わたしも行くと言ったら、ロイド先生達を待たせるのも悪いからお茶でも出したらって言われたので調理場でお湯を沸かすことになった。


 湯を沸かしながらお茶の準備をして、その間に作り置きのクッキー種を使ってクッキーを焼く。

 円柱状にして保存してあるので、切って載せて焼くだけだから簡単だ。


 お茶を入れ、クッキーを皿に盛って食堂に置くと、ロイド先生とレオンさんがありがとうと破顔した。


 しばしお茶を飲みながら、クッキーをつまむ。


「今日はすっごく楽しかったです。ありがとうございました。」


 わたしが言うと、


「私も楽しかったです。」


 とロイド先生がニッコリ笑った。レオンさんもクッキーを食べながらコクコク頷いた。


「子供たち、魚に釘付けだったな〜♪初めて見たのかな?」


 と、レオンさん。子供たちも殆どここから外に出たことないし、あまり食卓にのぼることもないから多分そうだと思う。わたしもここに来て初めて見たもんな〜。

 そう思っていると、ロイド先生が思い出したように尋ねた。


「そう言えば、市場で何か探してたようですが、見つかりましたか?」


 そう、そうなのよ、肝心のものが見つからなかったのよねー。


「いいえ、残念ですけど。でも、他にも沢山見つけたから凄く満足してますよ。」


 ありがとうございますと、頭を下げると、ロイド先生はいえいえと首を振った。


「そうですか、因みにそれはどんな食材だったのですか?ちょっと興味があります。」


「それは……米なんです。」


「コメ……?」


 ロイド先生もご存知ないみたいだ。


「はい、穀物の一種なんですけど、そのまま炊くと美味しいご飯になるんです。」


「ゴハン……?」


ロイド先生が首を傾げた。うーん、やっぱりこの辺りには米は無いのか……、残念。……だとしたら……。


「あ、もしかしたら、醤油のある国にはあるかもしれません。」


 わたしがそう言うと、ロイド先生はうーんと暫く考え込んでいたけど、


「じゃあ今度その醤油を持ってきた商人に聞いてみます。」


 と、言ってくれた。

 わたしはパアッと笑顔になって、ありがとうございます♪と即答しちゃいました。米は大事。

 ロイド先生はそれを見て、ちょっと呆気に取られた様な顔をしたけど、すぐにいつものスマイルで頷いた。

 あ、横で見ていたレオンさんがクスクス笑っている……。そんなに今のやり取りは面白かったのかな?わたしがキョトンとした顔でレオンさんを見ると、レオンさんはいやいやと、顔の前で右手を振った。まだぶくく……。って吹き出しそうなのを堪えてる感じだよ?


 そんな私たちを、食堂の入口でジャックがジトンと見ていた……。と言うのはあとから聞いた話である。









社会見学終了と書きましたが、もう少し続きます( ̄▽ ̄;)。


すみません(´。・д人)゛

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