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目覚めたそこは異世界のようですΣ(゜ロ゜;)

  「たかし、宿題は?」


  自分の声でハッと気付く。あれ?わたし車に轢かれたような……?でも痛くないよね?えっと……、あれ?


  目を開けると石造りの天井……。ん?病院じゃないの?ここ……何処?そのままキョロキョロと目だけ動かしてみる。全く見覚えのない石造りの壁が見える。わたし…死んだの?それとも生きてるの…? ???


  なんじゃこりゃ!?


  慌ててバッと起き上がる。


「目が覚めましたか?」


  ちょっとほっとしたような、優しい声がして教会にいるシスターのような服を着た女性が近くの椅子に座った。………ってシスター?わたし今この状況に全くついていけないのですが……。訳が解らずに目をぱちぱちさせる。


「あの……、ここは……?」


「教会ですよ。」


  シスターが答える。


「表に倒れていたので、ここまで運んできたのです。」


  「あ…、ありがとうございます。」


  こんなおばちゃん、重かったろうに…。お世話かけましたね…。と、思いながらふと手を見ると、それは細くて白い子供のような手……って、これ私の手か?は?

  思わず自分の顔を触ってみるがよく解らず、下を向いて自分の体を見てみた。


  つるぺタ!!


  まさしく幼児体型!わたし子供の体になったのか?わお!


  「大丈夫ですか?何処か痛いのかしら?」


  心配そうなシスターの声。そしてプチパニック中の私の背中を優しくさすってくれる。あ、ちょっと落ち着くかも。


  「まだ目が覚めたばかりで落ち着かないのかも知れませんね。もう少し休んだ方が良いですよ。ささ、横になって……、ね。」


  シスターは優しく宥めるように言いながら、わたしを再び寝かせた。


  「ありがとうございます。」


  うん、ちょっと落ち着こう、わたし。

  目をギュッと瞑るとシスターは安心したのか、静かに部屋を出ていった。


  一人になって、まずは頭の中を整理する。自転車に乗ってて、トラックにぶつかって……目が覚めたら別人だった。これって娘が読んでたラノベみたい。うちのご近所には教会なんか無かったし。異世界とか言うやつ?なんだか先日娘に勧められたケータイ小説のよう……。


  「まっ、いっか。」


  とりあえず生きてるんだし。体は別人の様だけどね。あはは。

  と、割り切るとなんだか眠くなってきた。色々ついていけないことが起こりすぎて、心身ともに疲れたのかもしれない。

  まぁなんとかなるでしょ、多分。と、自分に言い聞かせつつ目をつぶる。また目が覚めたら元に戻ってるかもしれないしね。


  それにしても、たかしは宿題済ませたのかしら?

  そう思いながら私は夢の中へと落ちていった。









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