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お宝発見しました(ノ≧∀≦)ノヤター

いつもありがとうございます(*´▽`人)



「アンジェねーちゃんどうした?」


 洗濯の後、誰も世話をしてない花壇の前に座り込んだわたしにジャックが声をかける。


「この花壇、誰も世話してないのかな?」


 草が伸び放題で青々としているのだが、よく見ると、これは……。


「宝の山……。」


 ジャックが、ん?と首を傾げる。


「ココはシスターマリアが前に世話してた花壇なんだけど、腰を痛めてから誰も世話しなくなって、放置状態なんだよ。」


 シスターマリアは、リタさんと同じ教会のシスターなのだが、神父様と同じくらいご高齢の方だ。ジャックが言うように、腰を痛めてから体調が悪いらしく、殆ど孤児院の方にも顔を出したことがない。だからわたしはまだ会った事がなかったりする。


「この花壇、わたしが手入れしても良いかしら?」


 そうなのだ、この花壇は雑草に埋もれて分からないかもしれないが、実はハーブが植えられているのだ。


 これは、正しく宝の山!!


 草取りをして、良く調べてみないと分からないが、料理に使えそうなものがあれば、もっと料理の幅も広がるというもの。

 香りを楽しむ事もできるし、なんで今まで気づかなかったのか……。


「誰も世話してないから、いいんじゃねーの?」


 ジャックが言ったので、早速草取りを始める。お昼の準備まではまだ少し時間があるし、どんなハーブが埋もれているか気になってしょうがないのだ。

 わたしがせっせと草を引き抜いてると、ジャックも隣にしゃがみこみ、一緒に草を抜き始めた。


「しかし、ねーちゃんも変な所気になる人だな。」


 ジャックが呆れたような、でもちょっと面白いような顔をして言った。そんなセリフを吐きながらも、ジャックはちゃあんと、手伝ってくれるのだ。ホントに優しい所あるよね。


 花壇は雑草に埋もれているので、整備には暫くかかりそうだ。草取りだけでも1日かかりそう……。

 でもせっかくの宝の山、このまま放っておくのは勿体ない。時間がある時に少しずつやっていこう。転生前はベランダ菜園やってたから、それを生かせれば……、できるできる。うんうん。


「……ねーちゃん、そのニヤニヤは気持ち悪いかも……。」


 ジャックの言葉でハッとする。いかんいかん、どうやらちょっと舞い上がっていたらしい。

 興味がある事にぶつかると、どうもタガが外れてしまう……。アハハ……。


 草を引きながら、ハーブを確認する。

 ローズマリー、ミント、あ、シソ発見。薬味に使っても良いし、天ぷらにしたらパリパリして美味しいのよね。後は、コレはレモングラスかな?

 まだ花壇の4分の1しか草取れてないから、もう数種類はありそう。


 わたしはまた楽しみを見つけてニマニマした。あ、またジャックが胡散臭げにわたしを見ている……。


「ジャック、ありがとう♪続きはまた後でするから、ご飯の準備しなきゃね♪」


 とりあえず、ミントとシソをいくつかちぎって持っていく事にする。何に使おうかな〜〜。


 わたしはワクワクしながら孤児院へと戻った。



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