表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/78

プロローグ

 ただいまの時刻、午後4時半。そろそろ夕方のタイムセールの時間だ。バッグにスマホと財布を放り込み、いそいそと玄関に向かう。


  「ちょっとたかし、夕飯の買い物に行ってくるから、留守番お願いね。ゲームばかりしてないで、ちゃんと宿題も済ませなさいよ。」


 息子のたかしは、リビングでゲームに夢中だ。


  「ほいほーい」


 気のない返事が返ってきた。聞いてないな、こりゃ。また夜になって半泣きで宿題片付ける羽目にならなきゃ良いけど……。


 私は玄関を出て、自転車に跨がり出発した。


 原島みのり、45歳。ごく普通の主婦だ。冴えないが、優しい夫に高校生の娘、小学生の息子であるたかしの4人家族。

 普通の毎日に普通の生活。そして今夕方のタイムセールに間に合うよう、必死でチャリを漕いでいる……。


 キキーッ


  と、急にブレーキ音が。

  ハッとするが時既に遅し。

  狭い路地に突っ込んできたトラックにぶつかり、空を飛ぶような感覚と共にわたしの意識は暗転した。たかしは宿題やってるかしら? と呑気に思いながら……。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ