青春病の終わり
青春部の活動は青春を謳歌することである。
その実、今のところやっているのはゲームをただ三人でプレイするだけ。
だが、それだけでもあんがい楽しいもので。
それが青春の形かどうかはともかく、あの浮上アリアを部活につなぎとめていることは真実だった。
そして、やがてその時がやってくる。
「あ、あの、あたし、あんたのことが……」
「俺も、お前のことが……」
何十年この時を待ったのだろう。
遂に俺は、浮上アリアに告白されることができた。
ヌイが満足気にうんうん頷いている。
……なぜ人の告白の場に居合わせているんだこいつは?
……とにかく。
こうして、俺は恋をしたのだ。
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そして、卒業式の日。
並んだ通学路には、計四人。
俺とケイに、アリアとヌイ。
あの後色々あったけれど、それなりに楽しい青春だったと言えるだろう。
訓示を聞き、皆と別れ。
そして終わりに近づいていく。
グッバイ、卒業式。
グッバイ、青春の神。
俺は目を閉じた。
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そうして、俺の青春は終わった。
長い長い。
けれども、何かそれぽっいことを掴んだ気がする青春だった。
たたみきれなくてエタりそうなのでひとまずこれで打ちきりエンドということで……すみません。
もっと面白い話を書きたいなあ……




