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狐の嫁入り(二つの虹)

作者: rumina

夏休みの後半に差し掛かっていた日曜日に、自習を終えた私は生涯学習センターを出た。


外に出ると雨が降っていたので、雨は嫌だと思いながら傘を差した。


濡れたアスファルトを見ながら一歩、二歩、三歩足を歩き進めると、雨なのに何故か太陽の温かさを感じた。


あれ?と思いながら上を見たら、太陽がさんさんと照っていて、雨が太陽に照らされてきらきら光っていて、まるで天国みたいだった。


そして前を見ると向こうには二本の虹があった。初めて見た虹は、色んな色の光の塊みたいで、その上を滑れそうな感じだった。


「虹だ!」


直ぐにスマートフォンのシャッターを押して虹を収めた。余りに綺麗すぎて頭が現実離れしてきてふわふわしてきた。今、降っている雨も降り注ぐ太陽も目の前にある自転車も全てこの虹を綺麗に見せるための演出のように思えた。天国ってこんな感じなのかなと思った。私は傘を差すのをやめ、太陽と雨を感じながら虹を見た。まるで、映画のなかの主人公みたいな気分だった。


あの虹の先っぽが何処に繋がっているのかとっても気になって、自転車を急いで進めて、虹を追った。


行けば行くほどどんどん虹は向こうに見える。どうやら、大通りの車道の向こうのもっと向こうの住宅街に先っぽがあるみたいだった。そこまで行くのはあれかなと思って家に帰った。


挿絵(By みてみん)









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