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赤目の変種少年  作者: 千冬
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第1章 〜村人のレヴァン〜

レヴァンは水たまりに反射される自分を見ていた。ずいぶん変わった。自分の魔力が増すたびに目が赤くなってゆく。「明日で15か...」ため息をついた後、レヴァンは学校へと歩き始めた。



ずっとずっと昔の話だ。リーの地は人間達が平和に暮らす場所であった。神達が降りてくるまでは。ある日、地外から人間ではないもの達が現れた。その者達は半獣であったり、能力者であったり、天使であったり、悪魔であったり。その物達は街が豊かになるよう人間にいろんなことを教えた。けれどいい者だけではなかった。その者達は闇に染められし者であり、世界を拝借するのが目標であった。彼らは人間達の反対側にある深い森の中を拠点とした。その者は誰にも知られていなっかった。一人の男以外は。

一方、人間の地では人間と人間ではない者達の絆が深まり、結婚するものも現れた。だが、10年後事件は起きた。人間の街で50人、人間が殺されていた。そのうちの一人の被害者はある男の妻であった。その男の名はダイランであった。彼は魔術士で、人間と結婚していた。事件の前日彼は「このままじゃまずいぞ。皆逃げろ!殺されるぞ!早く!」と町中に走り回って声をかけていた。相手にする者はいず、妻も呆れた顔で話を聞かなかった。そして彼は殺人鬼だと人間達から言われた。彼は街から出て行くことになった。だが、彼がいなくなっても人間殺しは止まらなかった。結局人間は人間ではない者達を街から追い出すことにした。

ダイラン達は深い森を通り抜けた先の地を拠点とすることにした。ダイランは人間ではない者達のリーダーとなり、拠点を発展させていった。

その後、人間はダイラン達と2回は戦争をしている。今はだいぶ治まった。どちらとも平和で殺し合いもない。けれど人間達の方で問題が発生している。それは人間ではない者達の血がまじっている突然変異体ミュータント、要するに人間と人間ではない者達の間のハーフだ。彼らは森を15歳以上になったら渡れることを許される。だが、15までが問題なのだ。



レヴァンは学校に着くと本を読むふりしていた。そして隙間からリリアを見つめていた。リリアは可愛いクラスメートの女の子である。とにかく可愛い。しかも優しい。(喋ったことないけど。)顔が真っ赤になるまで見つめていたら後ろから殴られた。



そう。これが問題なのだ。本来ミュータントは人間より何倍も強いはずなのに、自分の力を隠してしまう。人間は自然とミュータントを敵だと思い込み、いじめる。だから我慢仕切れない者は街を去るのだ。



レヴァンは後ろを見ると三人の男子がクスクス笑っているのを見た。背中を探ると「俺を殴れ」と書かれた紙が貼ってあった。だがこんな酷い思いをするのはあと少しだけだ。レヴァンはそう自分に言い聞かせながら紙を破りちぎった。



夜中12時:レヴァンは街中を歩いている。今日は寒い。レヴァンは今、マントニーおじさんの元へ歩いてる。ミュータント界では有名な人物だ。後で説明するとしよう。

しばらく歩いていたら前のほうに人が歩いていた。(珍しいな。)レヴァンは目的地まで歩き続けた。だが、前に歩いている人物は自分の歩いていこうと思う方向に歩いていくのだ。そして目的地の前に人物は止まった。レヴァンはそっと声をかけた。「あのーあなたもミュータントですか?」すると男前で爽やかな男の人が振り向いた。

「おう。そうだ。おまえもだろ?よろしくな!」

広角を少し上げてにやりと笑う。(絶対女にもてるやつだろこいつ。)

「じゃ、入ろっか。あ、俺ゼロな。おまえは?」

急に聞かれてあやふたに答える。

「レヴァンです。」

ゼロはドアをノックした。瞬きもしないうちに応答が返ってきた。

「ミュータントだと証明してから入りなさい。」

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