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快晴、終わる青春

――ある夏の日の夕暮、あの日は快晴の空だった。

俺は走る軽トラを全速力で追いかけていた。

「くっそ…なんでだよ、なんで、こんな……っ!」

何分走り続けただろうか…口の中が乾きに乾き咳まで出てきた。もう脚も動かない

既に限界を迎えつつある脚に鞭を打ちながら、からからになった喉で叫んだ

「あ…ちゃん!!き、きっと…きっと、また会えるよねッ!?」

全力で出した声は、俺の大切で大切で大好きなあの子に届かせることができた

彼女は俺の出した精一杯の声に気付いて、彼女も体を限界まで軽トラから乗り出し、

「――うん、きっと...いや、絶対…絶対…ぜーったい、また会えるから!!だからその時まで、さようなら!」

その声は綺麗で、繊細で、透き通った声でまったく根拠もない言葉を放つ。また会うことなんて叶わないかもしれないのに…

でもその声はそのまま俺の心の中に響いて、すっと心の中に染み渡っていった。

こうして俺の青春は思わぬ形で幕を閉じた



――さようなら。その言葉を受け止めることができない俺は、ずっと彼女の後ろを追いかけていたんだ

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