2/126
『 プロローグ 』
この日の事は、鮮明に僕の記憶に残る。
窓の外に見える、大きな青い月の光の中で
本当の僕が消え、新しい僕に生まれ変わった日。
胸の中に咲く椿以外、すべて消し去ってしまった日。
本当の名前すら僕は、この時に捨てたのだから。
手に入れたものは、健康な体と自由。
そして、彼が残してくれた鞄と鞄の中身。
失ったものは、初めてできた親友。
今まで守り続けてきた約束と。
新しい約束を胸に、僕はこの世界で独り生きていくことになった。
この日の事は、鮮明に僕の記憶に残る。
窓の外に見える、大きな青い月の光の中で
本当の僕が消え、新しい僕に生まれ変わった日。
胸の中に咲く椿以外、すべて消し去ってしまった日。
本当の名前すら僕は、この時に捨てたのだから。
手に入れたものは、健康な体と自由。
そして、彼が残してくれた鞄と鞄の中身。
失ったものは、初めてできた親友。
今まで守り続けてきた約束と。
新しい約束を胸に、僕はこの世界で独り生きていくことになった。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。