PR 理髪店 作者: 夏木 丈 掲載日:2026/07/04 出張の帰り 駅前で降りたら、 タクシーは、そそくさと走り去って行った 初めての小さな町 駅前には誰もいない 夕暮れの中、遠くに理髪店の看板だけが回っていた 「切ってくか」 薄暗い店内 鏡の横には、小さなブラウン管テレビ 「普通でいいか?」 おやじは、返事も聞かずに切り始めた 外では雨が降り始めた いつもの街、いつもの理髪店 「あれ、これ何処で切ったんですか?」 「いや、私の切り方によく似てるなって、、」 「あ、もしかして、、」