タイトル未定2026/02/11 08:15
1999年9月10日は、俺が最も憎む日だ。
なぜ生まれた? なぜ大人になった?
日本には行けなかった。ウルトラマンの脚本も書けなかった。ウルトラマンの監督もできなかった。ウルトラマンのスーツアクターにもなれなかった。ウルトラマンに出演もできなかった。
成功するのは頭の良い人ではなく、単に運が良い人だという研究結果にまで出くわして、一体俺は何のために真面目に勉強してきた? 良い成績を取って何になる? もし運が全てなら、大学を卒業して何になる? もし運が全てなら、一生懸命働いて何になる? 宝くじだけ買ってた方がマシじゃないか?
子供の頃、なぜ本ばかり読んで、本の虫になってたんだ? で、俺は頭が良かったのか? 中3の時、中2の時、順位は同じだったじゃないか。もし本当に頭が良かったなら、なぜ中3の数学で「2」しか取れなかったんだ? これが頭が良いってことか? 俺は頭が良いのか?
もしただのプランクトンのように無価値に日々を過ごすだけの人生なら、なぜ生まれてきた? なぜ全力で頑張らなきゃいけない? 俺はこの世界が憎い。そして自分自身も憎い。
1999年9月10日
一九九九年 九月十日 一人 生まれき
思えり 大きくなり 得ることなく
思えり まだ在り 得ることなく
時は巡る 円環となり
九月十日 幾重にも
新たなる九月十日 続き
続きてゆく
それ即ち 闇
皆見たり 知りたり
誰もが近くに 誰もが後に 誰もがそばに
されど 気にかける者 無かりき
闇とは 見えざるもの 得られざるもの
されど 見えざらしめるもの
かの白き小さき兎 今に至ると思えざりき
昔は人 周りに在りき
今は 周りの人 消散し去りぬ
命は雨のごとく
感情 思考 感覚 雨のごとく
ある日 アバン 豚ひき肉入りロティを 持って来たり
説明し得ぬ想い 胸の中に
かの白き小さき兎 命を憎む
我が誕生日
来る九月十日 死の日となるかもしれず
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「僕は作家になりたくない
僕は科学者になりたくない
夢を信じない
夢が嫌いだ
………」 …..
「別に、何もありません」
「僕は何も欲しくないし、何もやりたくありません」
「いや、この世界が僕に何をくれたっていうんですか?新しいゴジラ映画?
「いらないよ。誕生日ケーキを思い出として取っておいても腐るし、結局食べなきゃいけないだろ?今までの誕生日で何のケーキを食べたか覚えてるか?23年経って、やっと『ハンサムだ』って言われるようになった。小中学校の時はみんな『シロアリみたいな顔』って言ってたのに。今になって、なぜあれこれ提案を受け入れたり、夢を追いかけ続けなきゃいけないんだ?」
「夢に命でもあるのか?歩けるのか?代謝でもあるのか?ヘモグロビンもないだろうに。スッと歩いて、『ねえ、夢さん、君が好きだ。結婚してくれ』。夢が『ごめん、あなたとは友達と思ってる』って?マジかよ?夢に誕生日でもあるのか?俺は1999年9月10日生まれ。夢も1999年9月10日生まれか?この23年間、ずっと『シロアリみたいな顔』って言われてきた。今になって『ハンサムだ』って言われる。成績優秀?バカみたいに。小学校1年生から大学卒業までの試験で、一度も前もって勉強したことない。落ちたこともない。留年したこともない。卒業できただけで奇跡みたいなもんだ。この23年間、褒めてもくれない、助けてもくれない、関心も持ってもくれなかった。なのに急に今になって俺に関心を持つ?この世界はどうかしてる!!!!!?????」
「なぜだ?子供の時は『将来の夢は?』って聞かれるけど、大人になったら誰も夢を叶えられない。なぜ全てが手遅れになった今、全員の期待に応えなきゃいけないんだ?」
「だって誰も助け合ったりしないから。夢なんて叶うわけない。部外者から何かを受け取ることもない。どこに原稿を送っても出版社は受け取ってくれない。どうやって生きていけばいいんだ?ウルトラマンのヒーローになりたいのは確かだけど、彼らは受け入れてくれないよ。もう23歳だ。23年間も無駄にした。9月10日、あと2ヶ月で24歳だ。最初に描いた漫画は小学5年生の時だ。しかもまだ完成していない。もういい。いらない。だからさ、人生に訪れる全ての機会を拒否するんだ。持ちかけられる仕事も全部断る。全ての援助も断る。たとえスカウトが来て俳優になろうと誘われてもだ。ワトソンとパートナーを組んでいるのも、お金のためだよ。何かするなら自分でやりたい。誰かにどこかへ連れて行ってもらったり、何かを手伝ってもらったりは一切したくない。人生に訪れる全てのものを、生涯を通して拒否したい。
「援助はいらない」
早く自殺してしまいたい。何をやっても成功しない。書くこともできない。何もできない。心底疲れた。もうたくさんだ。何一つ成功しない人生は。中学時代に真剣な告白を2回もされたのに(中1と中2だったとはっきり覚えている)、それ以来一度も恋人がいない。出版社に原稿を送っても通らない。新しくできた出版社でさえ、たとえ弱小出版社でも受け取ってさえくれない。腹が立つ。うんざりする。いらいらする。もう我慢の限界だ。もう努力する気力もなくなった。これ以上努力しない。人生ずっと失敗ばかり。自分の運命が本当に憎い。やりたいことは一度も実現できなかった。本当につまらない。




