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タイトル未定2026/02/14 21:55

アカシックレコード


「『宇宙人がタバコに宇宙植物を混入させて、人間同士の関係性を破壊することで殺し合わせた話の、ナレーションの締めくくりで、これは未来の話だと皮肉ったのは、現代の人間は宇宙人が“関係性の破壊”という方法で侵略できるほど深くて強固な関係を持っていないからだ。』」


「ウルトラセブン 第8話」

「正解。じゃあ、本当の地球人が実は地球を侵略した宇宙人だったって話は?」

「ウルトラセブン 第42話」

「自分の命を永らえるために他人の人生を乗っ取る宇宙人を通して、利己主義の愚かさを皮肉った話は?」

「ウルトラセブン 第11話」

「高度経済成長と、当時の科学の盲目的な領域への批評を含む話は?」

「ウルトラセブン 第43話」

「スポ根テイストの話は?」

「ウルトラマンジャック 第4話」

「怒りと差別がテーマの話は?」

「ウルトラマンジャック 第33話」

「全部正解かよ。ワトソン、まさか昨日こっそり予習してきたんじゃないだろうな?」

「私たちもウルトラマンが好きなのよ。特にウルトラセブンが一番好き」

「マジで? ウルトラマンが好きな女性に出会うなんて、生まれてこの方23年で初めてだよ。ドラゴンボールのピッコロが好きな女の子ならいたけどな」


ジョニー(23歳、首と左手首に痣のある青年)はテーブルの上のチョコレートケーキをプラスチックのナイフで切った。


「9月10日。俺たち二人の誕生日だな。二人とも24歳になった」

女性探偵ワトソン(英国人女性、碧眼、金髪ショート、色白で、まるでアニメのキャラクターが現実世界に飛び出したような容姿)は一度目を閉じ、両手を胸の前で組んだ後、目を開けた。

「ジョニーも何か願い事をしてみたら?」

「やったさ。ほら、こんな風に、ただぼーっとここに座ってる。科学者にもなれなかった。映画の脚本家にも監督にもなれなかった。ほら、こうしてここで、ただぼーっと座ってるだけだよ、ここでな」

「私たち、まだ24歳になったばかりじゃない? これから先、まだまだ長いわよ」

「宇宙人が地球を侵略しませんように」


ジョニーと女性探偵ワトソンはケーキを分け合って食べた。


「遊戯王やらない?」とワトソンが言った。

「忠告しておくけど、ワトソン、やめとけ。今の遊戯王はワンターンキルが当たり前だぞ。なんでエクゾディアデッキだけ売らないんだって話だよ。つまんないだろ? ワンターンで終わっちゃうんだから、実際つまらないんだよな。ポーカーの方がまだ時間かかるぜ」

「昔のルールでやるのよ」

「いいぜいいぜ」


30分後。

「ワトソン、レインボー・ドラゴンを返してもらおうか」

「あっ、ごめんなさい」

「レッドアラートかカウンターストライク、どっちやる?」

「いいわよ…って、ちょっと待って。パソコンが壊れてるんだった」

「直してあるよ」

「ワトソンが直してくれたの?」

「そうよ」


ジョニーと女性探偵ワトソンは夜遅くまで一緒にゲームをし、そして二人の就寝時間になった。


「今日はジョニー、私の部屋に寝なさい」

「ん? ワトソン、今日はいないのか?」

「いるわよ」

「へ?」

「私のベッドで寝るの」

「ワトソンは女だろ。俺たちはただの相棒だぞ」

「寒いのよ」

「暖かくする方法ならあるぞ。窓閉めて…エアコン切ればいい」

「ジョニーは私のベッドで寝ればいいのよ」

「はぁ?」


そう言って女性探偵ワトソンは電気を消し、ジョニーを自分のベッドに引きずり込んで一緒に寝た。


「ジョニー、本当に私と何かしたいと思わないの?」

「そんな言い方すると、俺が酷い奴みたいに聞こえるだろ」

「難しく考えないでよ」

「まあいいや。何も起きやしないさ。だって一晩中抱き枕を抱いて寝るんだからな」


二人は眠り、朝起きて、いつも通り朝食をとった。


突然、二人がいたワトソンの家から、いつの間にか砂漠の地帯にいた。青い空には雲が滝のように速く流れている。ワトソンの家は忽然と消え去り、ジョニーとワトソンだけがこの奇妙な砂漠に取り残されていた。


「ワトソン」

「ジョニー」

「正直言って、さっぱり訳が分からない」

「ジョニーなら何か思いつくと思ったのに」

そこに、天まで届くかのような巨大な、八つの頭と八つの尾を持つ大蛇が現れ、ジョニーとワトソンを追いかけてきた。二人はその八頭の大蛇から逃げ出した。

「ジョニー、この蛇、どこかで見たことない?」

「ヤマタノオロチだ。日本の神話に出てくる八頭八尾の大蛇で、スサノオに退治されたやつだ」


ジョニーとワトソンはその八頭の大蛇から逃げ、砂岩でできた廃墟の街にたどり着き、中に身を隠した。すると、全てが静かになった。


その廃墟の街の壁一面には、人間に似ているが頭部が槍のように尖った生物のレリーフが彫られていた。

それを見たワトソンが尋ねる。「このレリーフ、見覚えがあるような気がするんだけど、どこで見たか思い出せないの」

ジョニーが答えた。「ノンエイリアンだ。昔、死んだ科学者の友達が話してたんだ。N-O-N-A-L-I-E-N。Nの後にハイフンを入れると、non-alien、つまり『異星人ではない者』になるって。彼は言ってた。ノンエイリアンこそが真の地球人類で、俺たち人間はそのノンエイリアンの文明を破壊した侵略宇宙人なんだって。科学者コミュニティではただの陰謀論扱いだったけどな」

「伝説の生き物は実在するって言ってた人だよね? 地球に元からいるものと、宇宙から来たものに分けられるって」

「そうだ、その人だ」


女性探偵ワトソンが廃墟の街の壁をさらに見ていくと、ある壁で足を止めた。そこには、地球上のいかなる言語とも一致しない、奇妙な文字が刻まれていた。

「ジョニー、この文章、見たことある」

ジョニーはワトソンのところへ歩いていった。その奇妙な文字を見て、ジョニーは言った。「『この惑星の命運と宿命について、我々に決定する権限はない。この惑星を統べる者こそが、自らの惑星の命運と宿命を決するのだ。我々には、殺戮者にも犠牲者にも、公正を施す義務はない。殺戮者であろうと犠牲者であろうと、殺戮者と犠牲者は、自ら自身の命運と宿命を決するのであり、他者が代わりに決するものではない。』」

「ジョニーは見たことがあるの?」

「あの友達が、この言葉について話してたんだ。生命が存在する全ての惑星には、進化を見守る“観察者”がいる。この言葉は、その観察者がノンエイリアンに語った言葉なんだって」


突然、奇妙な声が二人に語りかけた。「正しい」ジョニーとワトソンが声の方向を向くと、黄金の竜が廃墟の街の反対側から入ってくるところだった。それを見てジョニーは尋ねた。「進化の観察者か?」黄金の竜は言った。「正しい。殺戮者であろうと犠牲者であろうと、殺戮者と犠牲者は、自ら自身の命運と宿命を決するのであり、他者が代わりに決するものではない。」それを聞いてジョニーは言った。「その言葉を人間に言ったら、人間に罵倒されて大炎上間違いなしだな」黄金の竜は尋ねた。「なぜだ?」ジョニーは答えた。「犠牲者が自分の命運と宿命を自分で決めるなんて、信じる人間なんてどこにもいないからさ」黄金の竜は尋ねた。「お前は、殺戮者と犠牲者が自分たちの命運と宿命を決するとは信じないのか?」ジョニーは言った。「何を信念としてるかって聞かれたら、答えられなくもないけどな」黄金の竜はジョニーの言葉を聞いて尋ねた。「お前はどのような信念を抱いているのだ?」ジョニーは言った。「殺戮者と犠牲者が自分たちの命運と宿命を決する………もし、他人が犠牲者と殺戮者の命運を決めるとする。もしそれが、利己的な人間がさらに利己的でいられるように決めて、他の人が虐げられ続けるとしたら、それは正義なのかよ? 他人に俺たちの命運と宿命を決めさせて、それで正義が得られるのか? だから俺は、他人に自分の命運と宿命を決めさせるのが嫌いなんだ。もし殺戮者にも犠牲者にも、自分たちの命運と宿命を決めさせたら、他人に決められるよりも正義に近づくかもしれないだろ? 他人に犠牲者と殺戮者の両方の命運を決めさせるって、本当に両方に正義が行き渡ると確信できるのか? 俺たちの命運と宿命を決める奴が正しいって、確信できるのか?」


突然、セミの鳴き声のような音が響いたが、その音は不自然で、合成された音のように思えた。ジョニーとワトソンは廃墟の街から外に出た。


外に出ると、銀色の円盤が空から降りてきて地面に着陸し、円盤の扉が開いた。すると、まるでローマ兵の鎧のような姿をした宇宙人が現れた。


その宇宙人が言った。「地球人よ、我々は平和裡に訪れた」

「地球? 空を見ろよ。地球じゃない場所で、平和裡に地球人に挨拶か?」

「ああ…そうだな。我々は地球侵略のために来た。そして、お前たち二人は我々にとって必要だ」

「こんにちは、侵略者さん。でも、俺たちは丸腰だ。銃の一本も持ってない。お前さんには必要ないだろ。生魚のった寿司が食べたいんだけど、家まで送ってってくれるかい?」

「フン、ジョニー」

「……! なんで名前を知ってる?」

「お前はワトソンの相棒で、ワトソンの相棒になってからずっと同じ家に住んでるんだろ?」

「宇宙人か……俺たち、どこにいるのかも分からない。俺はただの地球人だ。ここから出る方法も知らない。お前がどこから来たのかも知らないし、お前ならいつでも俺たちを殺せるんだろ?」


宇宙人はそれを聞いて笑い、言った。「さっき、自分は地球人だと言ったな? ここから出る方法を知らないと言ったな? ここは四次元、時空の次元だ。ここは全てのものの命運と在り様が定められる場所であり、過去・現在・未来の在り様が定められ、記録される場所だ。全てはアカシックレコードに記録されている。アカシックレコードに反することを行う者は、宇宙の法則に反する。故に、全ての者はアカシックレコードに記録された通りに従うことを余儀なくされ、避けることはできない。そして、人間がノンエイリアンを殲滅したのは事実だ。ノンエイリアンこそが正当な地球の民だ。ジョニー、お前は宇宙人だ。ワトソンはノンエイリアンの血を引いている」

「ワトソンがノンエイリアンだって? ワトソンの頭は尖ってないけどな(頭が悪いって意味じゃないぞ、ワトソン)」

「ワトソンにはノンエイリアンの血が流れているのだ。ノンエイリアンは殲滅されたが、絶滅したわけではない。生き残ったノンエイリアンは人間と共存し、交わったのだ。誰も気づかなかったがな。ノンエイリアンと人間の間に子が生まれた。ワトソンは、人間とノンエイリアンの間に生まれた、生き残りのノンエイリアンというわけだ」

「つまり、ワトソンはノンエイリアンの血を引く人間だって言うのか?」

「そうだ…」


ジョニーは歩み寄り、宇宙人の顔面を殴り、砂地に倒して馬乗りになり、頭部を激しく殴り続けた。


宇宙人は言った。「まだ話は終わっていない。言っただろう、アカシックレコードが過去・現在・未来の在り様を定めていると。ワトソンは、自身の真の姿を知るよう定められている。そしてお前、ジョニー、お前は全人類の命運を決するよう定められているのだ」

ジョニーは答えた。「お前は自分で侵略宇宙人だと言ったな。お前は自分でアカシックレコードに反する者は宇宙の法則に反すると言ったな。つまり、誰でもアカシックレコードに反することはできるってことか?」

「ハッ! 見よ!」八頭八尾の大蛇が再び現れた。そして宇宙人は言った。「お前の友人は、伝説の生き物は実在し、宇宙から来たものと地球に元からいるものに分けられると言った。その友人は正しい。あのヤマタノオロチは、宇宙から来た生き物だ。見よ!」宇宙人は空を指さした。


獅子の頭を持つ鷲の生き物が空に現れ、舞っていた。

「あれはノンエイリアンのペットだ」


その時、黄金の竜が廃墟の街から現れた。そして黄金の竜はジョニーに言った。「侵略者ではあるが、あのアンドロメダ銀河からの宇宙人が語ったことは、全て真実だ」

「あのアンドロメダ銀河からの宇宙人が語ったことは、偽りなど何一つない。お前はアカシックレコードにより、全人類の命運を握る者と定められている。お前が、人類という種が生き残るか絶滅するかを決めるのだ。そしてワトソンは、アカシックレコードにより、最初からお前に出会うよう定められていた。お前たちはアカシックレコードにより、どちらか一方が死なねばならないと定められている。もしお前が人類の存続を選べば、ワトソンはお前に殺される。もしそうしなければ、ワトソンがお前を殺すよう、アカシックレコードは定めている」


すると、巨大な黒い石柱が砂地から現れた。黄金の竜は言った。「あれがアカシックレコードだ。それに触れれば、お前はアカシックレコードに定められた全てを知ることができるだろう」ジョニーはそれを聞くと、その黒い石柱に向かって歩いていった。ジョニーが手で黒い石柱に触れると、ジョニーには映像が見えた。ジョニーが銃でワトソンを撃ち殺す映像だった。人間は技術を発展させ、宇宙鉄道駅を建設できるまでになる。次にジョニーが見た映像は、ジョニーがワトソンに銃で撃ち殺される映像だった。人間の超高層ビルの全てが炎に包まれる。それらの全ての映像を見た後、ジョニーは手を黒い石柱から離した。すると宇宙人は、ジョニーとワトソンに一丁ずつ拳銃を投げ与えた。そして宇宙人は言った。「見たか? どちらか一方が死に、種全体の命運を決めるのだ」


女性探偵ワトソンは目の前の拳銃を手に取り、ジョニーに向けて構えた。宇宙人は言った。「見たか、ジョニー? ワトソンよ、お前は自身の種族、ノンエイリアンの命運を決めねばならない。人間は生き残るか、それとも絶滅し、ノンエイリアンが再び地球を統べるか?」


女性探偵ワトソンは言った。「たとえ私がノンエイリアンだとしても、たとえ人間が宇宙人だとしても、たとえジョニーが宇宙人だとしても、私はジョニーを殺さない。私は永遠にジョニーの相棒でいるわ」そして女性探偵ワトソンは銃を地面に捨てた。


ジョニーは目の前の地面に落ちている拳銃を手に取り、その銃で黒い石柱を弾倉が空になるまで撃ち続けた。撃ち抜かれた黒い石柱は粉々に砕け散った。そしてジョニーは言った。「進化の観察者、自分で言ったよな? 惑星の命運と宿命を決める権限はないって。その惑星を統べる者が決めるんだってな。俺は自分の命運と宿命は自分で決める。アカシックレコードなんかに決めさせるもんか。もし命運と宿命ってものが本当にあるなら、俺がぶっ壊してやる。自分の命運と宿命は自分で決めるって言ってんだ。成功する人間は、頭のいい人間でもできる人間でもなくて、ただ運が良かっただけの人間だろ? 言っただろ、もし命運と宿命が本当にあるなら、俺がぶっ壊してやるって。運命なんてものは、要らないんだよ。幸運だろうが不運だろうが、俺が自分で作る! 運命に決めさせるもんか!」


宇宙人は奇妙な銃で、青い光の弾をワトソンの腹部に撃ち込んだ。血が泉のように噴き出し、ワトソンは倒れた。


「ワトソン!!!」


ジョニーは跳び上がり、ワトソンが捨てた拳銃を拾い、宇宙人の胸を撃って倒した。ジョニーは拳銃を地面に捨て、ワトソンの元へ走った。女性探偵ワトソンはジョニーに尋ねた。「ジョニーは、ずっと私の相棒でいてくれる?」ジョニーは言った。「ワトソンは、ずっと俺の相棒でいてくれるのか? なんでワトソンは俺の相棒なんだ? 今になっても、まだ分かってないんだ」女性探偵ワトソンは答えた。「今は、私たち友達でしょ? いいじゃない。私たち嬉しいのよ、ジョニーの相棒でいられて。だから聞いたの、ジョニーはずっと私の相棒でいてくれるかって。私はずっとジョニーの相棒でいたいから」ジョニーは言った。「『ジョニーはずっとワトソンの相棒』か。こっちの方が正しいな。『ジョニーは永遠にワトソンの相棒』だ」女性探偵ワトソンは左手を上げた。ジョニーは自分の左手でワトソンの左手を握った。女性探偵ワトソンは言った。「ワトソンは永遠にジョニーの相棒よ」


ジョニーは言った。「ワトソンを死なせるわけにはいかないだろ」そう言ってジョニーはワトソンの腹部の服のボタンを外した。そこには血に染まった大きな穴が開いていた。ジョニーは振り向いて黄金の竜に尋ねた。「進化の観察者、四次元から出る方法を知っているか?」黄金の竜は答えた。「知っている。四次元に出入りするための扉は、お前の左手側にある」ジョニーはワトソンを抱きかかえ、黄金の竜が示した道を走り、その扉をくぐり抜けた。すると、そこはワトソンの家の中だった。ジョニーは大きな布を一枚持ってきて、冷蔵庫から何個かの氷を取り出し、その布で氷を包み、それをワトソンの腹部の傷口に当てた。そしてジョニーは病院への地図を探し、見つけるとそれを口にくわえ、氷で冷やしているワトソンのところへ戻り、ワトソンを抱きかかえて病院へ走り出そうとした。


すると突然、全てが消え去り、再び四次元の砂漠に戻っていた。そして、ローマ兵の鎧のような姿のあの宇宙人が地面から起き上がり、言った。「お前たちが四次元に入ってきたのは、私の仕業だ。私たちは何度でもお前たちを四次元に引きずり込むことができる」それを聞いたジョニーは振り返り、扉を通ろうとしたが、扉は消えていた。宇宙人は言った。「我々は扉を破壊することも、新しい扉を創り出すことも、いつでもできる。我々は扉を破壊した。もしワトソンを生かしたいのなら、これは全てを治す薬だ」宇宙人は右手に持った透明なケースを掲げた。中には何錠もの赤い錠剤が入っていた。ジョニーは黄金の竜に向き直った。「進化の観察者」黄金の竜はジョニーに答えた。「アンドロメダ銀河からの宇宙人は真実を語っている。もしお前がその薬をワトソンに与えれば、ワトソンの傷は跡形もなく癒え、ワトソンは生き延びるであろう」ジョニーはワトソンを地面に下ろし、その宇宙人に向かって走っていった。宇宙人は奇妙な銃で青い光の弾をジョニーの左足に撃ち込み、貫通させた。ジョニーは右足だけで走った。宇宙人は再び奇妙な銃で青い光の弾をジョニーの右足に撃ち込み、貫通させた。ジョニーは両腕を使って這うようにして宇宙人に迫り、その足首を掴んで倒した。ジョニーは宇宙人の手首を殴り、その手から奇妙な銃を落とさせた。ジョニーはその奇妙な銃を手に取った。八頭八尾の大蛇がジョニーに向かって這ってきて、八つの頭全てでジョニーを打ち飛ばした。ジョニーは這って宇宙人に近づいた。宇宙人に近づくと、ジョニーは右手で奇妙な銃を撃ち、近くにあった大蛇の八つの頭を全て撃ち、大蛇は頭を全て失って死んだ。そしてジョニーは宇宙人に這い寄り、奇妙な銃で青い光の弾を宇宙人の首に撃ち込んだ。宇宙人は倒れた。ジョニーは這って、宇宙人の透明なケースに入った薬を取りに行こうとした。宇宙人は最後の力を振り絞り、ジョニーが捨てた拳銃を拾い、ジョニーの左腕を撃った。ジョニーは右腕だけで体を押して進んだ。宇宙人は拳銃をジョニーの右腕に向け、ジョニーは奇妙な銃を宇宙人の頭に向けた。ジョニーと宇宙人は同時に撃った。ジョニーの右腕は撃ち抜かれ、宇宙人は青い光の弾で頭を撃ち抜かれ、その場に倒れて死んだ。


ジョニーは、左足も、右足も、左腕も、右腕も使い物にならなかった。体を蛇のようにくねらせて這い、死んだ宇宙人の右手が薬のケースを握っているところまで辿り着いた。ジョニーは口でそのケースをくわえ、体を蛇のようにくねらせて這い、地面に横たわるワトソンのところへ行った。ワトソンの体に辿り着くと、ジョニーは口でケースを開け、口で赤い錠剤を一つくわえ、その赤い錠剤を口でワトソンに飲ませた。赤い錠剤がワトソンの口に入った。黄金の竜がジョニーに尋ねた。「あの薬は全てを治す。もしお前が飲めば、手足は元通り動くようになるだろう。お前は先に飲まないのか?」ジョニーは答えた。「ワトソンが治らなければ、俺は薬を飲まない」赤い錠剤はワトソンの口に入ったが、何も起こらなかった。ワトソンは依然として動かなかった。ジョニーは頭でワトソンの心臓マッサージを繰り返し行い、体中汗だくになった。そしてジョニーは口でワトソンに人工呼吸を施した。しかし、ワトソンは目を覚まさなかった。ジョニーは耳をワトソンの鼻に近づけた。呼吸の音はしなかった。ジョニーはワトソンの息を感じることができなかった。ジョニーが耳をワトソンの心臓に当てると、ワトソンの心臓は動いていなかった。


それを見て、黄金の竜は言った。「あの薬は全てを治すのは確かだが、既に死んだ者を生き返らせることはできぬ」そう言うと、黄金の竜は飛び去り、姿を消した。


ジョニーはまだワトソンの心臓に耳を当てていた。そしてジョニーは言った。「ワトソンは永遠にジョニーの相棒だ」ジョニーは目を閉じた。四次元の、澄み切った空の下の砂漠。朝の海辺のように強い風が吹いていた。そしてジョニーは、ワトソンの心臓に耳を当てたまま、その優しい風の中で、ワトソンの後を追うように息を引き取った。


—————


のっぽがキャンプファイヤーの周りでこの物語を語り終えると、その場の全員が静まり返り、誰も言葉を発しなかった。


ホーイがのっぽに尋ねた。「終わったのか?」

のっぽは答えた。「ああ、終わったよ。主人公は死んじゃったし。続編でも作れってか?」


終わり

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