覆面お題小説
まず覆面お題小説というものについて解説します。
参加者たちが小説を匿名のまま投稿する。それらを読んで誰がどの作品を書いたかを当てるという企画です。
今回の参加者は無、じょじょ、火目有栖、桜、兎食巣、SLIPの六名。
彼ら彼女らの特徴は
無→ボーイ・ミーツ・ガールを得意とする。
じょじょ→何かのシリーズを書いている。
火目有栖→色彩の魔術師。
桜→怪異マニア。
兎食巣→ファンタジスト。
SLIP→歴史物が得意。
そしてお題は【同じ場面を複数視点で語るお話】。
投稿された小説は
・『あの日をやり直したい』
・『星座』
・『幽霊「お願いですから心霊スポットには来ないでください」』
・『エラリー vs 午前零時の案内人』
・『日本運営を一億回シミュレーションしたAIが、ついに日本を運営することに』
・『スイートシュガーハニー』
となりました。
さて、覆面お題小説という同じ場面を、作者それぞれがどれほど苦戦しているか見てみよう。
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<無>
わーんどうしよう。私が覆面お題小説の企画者なのに今回のお題の内容を全く思いつかないよ~。
【同じ場面を複数視点で語るお話】って良いアイディアだと思ったのにいざ書いてみようとすると難しすぎる~。
男の子と女の子のボーイ・ミーツ・ガール系を書きたいけど、男の子と女の子それぞれの視線から書いてみる?
でもなんだかイマイチ良い場面が思いつかない。
ちょっと、皆の投稿具合はどうかな。
……投稿最終日なのにまだ誰も投稿していない。やっぱり皆にとっても難しかった? でもなんだかんだ言って皆書き上げてくるからすごいよね。
今回で覆面お題小説は13回目だけど史上最大の大ピンチ!
こうなったら最近流行りのAIでも使ってみる?
「【同じ場面を複数視点で語るお話】というテーマで小説を書きたいと思っています。とりあえずタイトルを10個考えてください」
おぉ~! すごい! すぐにこんなにタイトルを考えてくれた。
どれどれ何が良さそうかな。
『日本運営を一億回シミュレーションしたAIが、ついに日本を運営することに』
あ、これなんか面白そう! もうこれでAIに内容まで考えてもらおうかな。
しかもこれだったら普段の私の作風と全然違う内容になりそうだから、覆面もできそう。
あ~一安心。
<じょじょ>
私の今回の目標は完全覆面。
完全覆面とは誰からも当てられないこと。覆面小説だというのに、私はシリーズを書いてしまっているから大抵皆から当てられてしまう。
そこで今回はシリーズを書かずに全く別の作品を書いてみることにするわ。
でもお題の【同じ場面を複数視点で語るお話】が難しすぎるわね……。
あ! すごいことを思いついちゃった。
私が書いているエラリーシリーズと午前零時の案内人シリーズ。
前回、エラリーと午前零時の案内人の戦いが始まろうとする所まで展開は進めた。
そこで今回ついにエラリー vs 午前零時の案内人。
それぞれの視線から戦いを描いたら面白そう! 個人的にエラリーはもちろんだけど、午前零時の案内人のボスも好き。エラリーとボスが戦ったらどうなるのか、もうワクワクしちゃう。
でも今回は完全覆面もしたい。どうしよう。
<火目有栖>
今回のお題【同じ場面を複数視点で語るお話】を見た瞬間、テーマは決まった。星座にしようと。
僕は覆面お題小説を書くとき参考資料を読む。それがとても好き。
どんな話にしようかな、どんなことが思い浮かんでくるかな、そう思いながら本を読む。そして書く。
今回は星座にしてみよう。宇宙にはたくさんの星がある。それぞれの星は宇宙空間を旅している。星それぞれから宇宙という広大な空間を旅している様子を書いたらきっと面白そう。
宇宙や星に関する本を読んで、もっと想像の世界を広げよう。
<桜>
【同じ場面を複数視点で語るお話】とは、無さんもやってくれるじゃない。
また面白そうなお題を考えてくれたわね。
ワタシにとって作品を書くのは息をするくらい簡単なこと。
今回もすぐに内容が思い浮かんだわ。
ずばり、肝試しにきたバカップルと幽霊のそれぞれから話を書いてみる。
心霊スポットにやってきたバカップル。自分たちから来ておいてキャーキャー悲鳴をあげる。
幽霊もかなりのビビりでバカップルの悲鳴に怯える。怯えた幽霊があちこち動き回るので怪異現象が起きてしまう。それでバカップルはますます悲鳴あげる。
そして幽霊はさらに怯えて……という話にしようかしらね。
<兎食巣>
吾輩、今回の覆面お題小説の参戦を迷っていたがやはり参加することに。
【同じ場面を複数視点で語るお話】。難しそうだがやりがいもあることだろう。
発想を得るためには糖分が必要である。
好物であるチョコレートケーキにハチミツをたっぷりかける。これを食すのが至福のとき。
良いことを閃いた。今回は甘々な話にしてみるか。
魔法使いの男の子と剣使いの女の子。この二人がお互いを意識しつつなかなか歩み寄れない。
そんなまどろっこしくて甘くて、糖分たっぷりの話を書いてみよう。
<SLIP>
徳川秀忠。
【同じ場面を複数視点で語るお話】のお題を見た瞬間、思いついた。
秀忠は関ヶ原の戦いでは遅刻してきた。それを後悔している。
秀忠というより、部下たちからの目線から描いたら面白そうだ。
今回は全員当ててやる。
無さん、じょじょさん、火目有栖さん、桜さん、兎食巣さん、それぞれの傾向は把握している。でもいつもと傾向をズラして書いてくる人もいるかもしれないから注意しないといけない。
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参加者六名の心境はこんな感じだったようです。
そしてついに世界のどこかにあるという文学サロンで作者発表会が開かれることになりました。
「第13回覆面お題小説作者発表会、お題は【同じ場面を複数視点で語るお話】だよーん!」
無さんの元気な声が発せられ始まりました。
執筆者の皆さん、今回の結果はどうなりましたか?
登場人物の名前は現実の人物を参考にしていますが、キャラ設定は全くのフィクションです。




