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第5話 政府の闇(ダーク)と鉱石の秘密(シークレット)と天然の諜報員(エージェント)前編

登場人物紹介

黒瀬 凛 チームアカツキメンバー。

     コードネーム リンちゃん

波多紫乃 チームアカツキメンバー。

     コードネーム シーちゃん

結月真美 チームアカツキメンバー。

     コードネーム マミちゃん

小川奈々子 チームアカツキ指令長官


*登場する名称等は全てフィクションです。

チームアカツキとして鉱石の調査を開始した3人。まずは緑の組織・次にエージェント養成施設に向かう。かつての教官小川と話し、ついに小川を長官として迎え、本格活動を開始する。

そして...。


「さて、政府の情報集めますか。」

「いきなりは無理やで。」

「そうですね。隠蔽派の幹部あたりから情報を収集してみましょうか。」

「幹部ってダレ?」

「そこは緑の組織のリョーマさんに聞いてみては。」

3人は緑の組織に向かうことにした。


「と言う訳なんですよ、リョーマさん。」

「結月君もエージェントらしくなってきたじゃあないか。」

「それで幹部のメンバーは誰ですか。」

「ここにリストアップしておいた。そもそも大勢幹部などいないので、公開派も隠蔽派も少ないぞ。」

「それじゃ、ここにある幹部を順番に探ろうか。」

「あっ、この人。」

「どしたん?シーちゃん。」

「うちのご近所さんじゃない。」

「知っている人なの?」

「毎日挨拶してる。気のいいオジサンだよ。」

「そう言う人が裏で何かしてそうじゃない?」

「あのオジサンに限ってねぇ…。」

「とりあえず様子見よっか。」


シーちゃんのご近所さんのオジサン…長いな。

キンジイとでも言うか。

「ねぇねぇ、シーちゃん。」

「どしたん、リンちゃん。」

「キンジイはどこ?」

「はっ?何キンジイって。」

「近所のオジサンだから略してキンジイ。」

「変に略さないでよ。まぁ、キンジイでもいいけど。」

いいんかい。

「あの人だよ。」

「ハゲてるあの人?」

「ちゃうちゃう、その隣の白髪の眼鏡の人だよ。」

「真面目そうな方ですね、シーちゃんさん。」

「マミちゃん、何もさん付けしなくていいよ。」

「なかなか慣れないものですね。」

「そう言えばキンジイって独り暮らしなの?」

「家族は見たことないよ。お一人様じゃない。」

「お仕事は何かされているんでしょうか。」

「そういや仕事の話しないな。それに通勤している感じじゃない。」

「怪しい感じだね。調べよっか。」


かれこれ3日も経つが、キンジイが会社に行く素振りもない。

「あの人無職なの…。」

「いや、あの出立ちからしても仕事はしている様子です。」

「もうちょい見てみよっか…。」


その日の夜。

「あっ、キンジイ動き出した。」

「本当ですね。あの姿からするとこれから仕事?変ですね。」

「こりゃめっちゃ怪しいね。」

「追跡しよ。」


キンジイはとあるビルに入る。

「このビル…、政府管理の事務所があるよ。」

「隠蔽派の拠点かな。」

「盗聴装置作動させます。」

「マミちゃんサンキュー。」


政府事務所では何人かいるみたい。

「例のブツの分析は終わったか。」

「特殊電波を照射することにより、一定範囲の人間をコントロール出来ます。」

「よし、範囲の拡大と対象人数の増加を引き続き分析せよ。」

「あの、副司令官。」

「何だ。」

「この電波の照射範囲にいる人間には副作用が発生します。」

「どんな副作用だ。」

「この鉱石はまだ未知の部分が多いですが、脳内に障害が残ると思われます。」

「博士が気にすることでは無い。貴様は言われた研究をすればよいのだ。」

「ですが、副司令官…。」

「くどい、さっさと分析するんだ。」


「あのキンジイ、副司令官だったのか。」

「どうやらこのビルは鉱石の研究機関ね。」

「なら、鉱石はここにありますね。」

「あの博士、利用されてるみたいだけど。」

「今すぐ結果も出ないでしょうから、一度本部に戻りましょうか。」

「小川長官に今後の作戦相談しよ。」


チームアカツキ本部に全員集まった。

「ねぇねぇ、何でうちのリビングにみんないんの。」

「なんや、リンちゃんの家が本部なんやろ。」

「リンちゃんさんの自宅でいつも待機するよう言われてますが...。」

「リンさん、ごめんなさいね。事務所借りる段取り出来てないの。」

「しかも勝手に紅茶飲んでるし。」

「あっ、勝手にいただいてます。」

「美味しいわね、この紅茶。」

「いやいや、女子会しとる場合じゃないですよ。」

「そうやったな。本題いこか。」


「リン・シー・マミさんの報告を受け、今後のミッションです。」

「どうしたもんかな。」

「私達の最終目的は何ですか。」

「鉱石を公開し、広く民の為に活用するんですよね。」

「そうです。よって、第一に鉱石の入手、第二に鉱石の効果の把握、第三に民衆への告知となります。」

「鉱石入手はあのビル行けばいいかな。」

「リミットは分析結果が出る迄ですね。」

「おそらく結果報告書と鉱石本体はセットで政府中枢に運ばれます。」

「運ばれたらアウトやな。」

「しかも民衆巻き込んでコントロールしようとしてるし。」

「それでは次のミッションを指示します。」

小川長官カッコいい!

「チームアカツキはこれより鉱石のあるビルに潜入し、鉱石を確保。」

「同時に鉱石に関する報告書類の確保。」

「但し、博士には危害を加えないこと。」

「何で博士?」

「どうやら博士は政府のやり方に疑問を抱いてるみたいだね。」

「場合によっては博士に告知を手伝ってもらえれば確実性は増します。」

「リンちゃんじゃ皆信じなさそうだしね。」

「そりゃそうだけどさ。」

「長官、現場に出動します。」

「みんな、気を付けてね。」

いよいよクライマックスだね。

勢いよく立ったから、テーブルの紅茶がこぼれた…。

「なにやってんのリンちゃん…。」

先行き不安なエージェントだった。


第6話 予告

ビルで研究する博士、民衆をコントロールして何を政府は企むのか。どうして鉱石は力を持つのか。様々な疑問が出る中、チームアカツキはミッションに向かう。

次回 「政府のダークと鉱石の秘密シークレットと天然の諜報員エージェント中編」


後少しで核心に迫ります。

クライマックスエピソードも中盤です。

ではではまた次回。

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