御褒美
とりあえず、敵拠点を占領したからね。大量にポイントが入って来たよ!ヤッター!
「ゴホービ!アエユー!」
オレの合図で北郷達が長櫃を運んでくる。
御褒美として、海軍航空隊の17式航空衣袴を100着支給してあげた。与圧が無い時代のパイロットスーツだけど、この時代の服に比べたら、遥かに暖かい筈だ。
「これは暖かい!雪中で寝てられるのではなかろうか!」
大丈夫かも知れないけど、防水性が無いからなぁ。寝ちゃダメだからね。
「コエモネ!」
それと、懐中時計。ゼンマイ式なので毎日ゼンマイを巻かないとダメなんだけどね。
「これは凄い!これほど詳細な時が分かれば、策も捗ると言うもの!」
「ウキャキャキャ!」
軍師陣に好評だったよ。皆んなに喜んでもらえてオレも上機嫌だ。
パパンと言うか、在富からは主だった者たちに白金懐炉をプレゼントしてたよ。
「フフフ。八幡製鉄所を立ち上げて既に15年。冶金技術の最先端です。残念ながら、燃料のベンジンオイルが希少の為、限定15個とさせて頂きます」
白金懐炉を貰えなかった人も、豆炭行火を貰ってたよ。
「これで丹波国の平定も捗りますな!」
いやいや、さすがに100人程度で丹波全域は無理でしょう?
「ははは!豪気じゃのう!丹波全土とは言わぬが、亀岡程度は春までに抑えられるじゃろう」
パパンも無責任な事言って!
「丹波国は盆地で大きく三つに分けられ申す。一つは亀岡、一つは由良、最後の一つが篠山に御座る。亀岡は口丹波とも呼ばれる丹波国の入り口で御座る。ここを押さえるのが肝要かと」
宗滴ジイが簡単に地理を説明してくれる。パパンは少しでも早く亀岡を押さえたいらしい。
「亀岡の周りは荘園が多いのじゃ。それがほとんど細川方に押領されておる。押領された荘園を取り戻す事が出来れば、公田管理として国司の派遣も出来る。」
なるほどね。亀岡を押さえたら、政治的にも有利になるのか。
宗滴ジイも冬の速攻に賛成らしいね。
「亀岡は盆地ゆえ、春になれば各地より後詰めを送れる細川方が有利となる。それ故、少数で決戦出来る冬の内に決着をつけた方が良いじゃろう。それが出来る装備が有るしのう」
まあ、亀岡は秋に紅葉見学しに行った小倉山の山向こう。盆地の入り口は抑えたのだから、速攻あるのみか。まだ日帰り出来る距離だしね。
じゃあ、皆んな、無理せずに頑張ってね!
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さて、皆んなにあげた御褒美とは別に大江さんと宇喜多さんには特別な御褒美をあげたいと思います!
「はて、我らに特別とは?」
宗滴ジイや在富は別として、大江さんと宇喜多さんは軍師格なのでどうしても後方に詰めるでしょ?目立った軍功が上げにくいと思ってね。
ジャーン!九九式狙撃銃!
村田銃は明治時代に開発された銃だけど、これは昭和に開発された銃だからね。ベースなった九九式小銃の評判が悪かったからあんまり評価されていないけど、有坂銃の最終形としてアメリカで再評価された銃なんだよ。
有効射程距離が約1,700m。最大射程距離が約3,400m。在富が使っている村田銃の有効射程が約200m。最大射程が2000mだ。火縄銃の有効射程が50~100m、最大射程が500mだから、本当に桁が違うんだ。しかも、村田銃が単発式なのに、こっちは五発装填出来ます!
ただ、反動が大き過ぎて狙いがぶれ易い。狙撃スコープもつけるけど慎重に扱ってね。オマケに銃剣と二式擲弾器も付けときまっせ!
擲弾器って言うのは銃の先に取り付けるグレネードランチャー。対戦車砲だね。戦国時代にはオーバーキル過ぎる兵器なんだけど、ゲームの仕様なんです。ごめんなさい。しかも45mmタ弾と言う謎仕様。多分、ゲームの中の人が、資料だけ見て設定したんじゃないかな?
「コエ、アエユーヨー!」
「はて?これは?」
そもそも銃を見た事が無いからね。二人とも、首を傾げている。まあ、そうなるよね。だけど……。
タッタッタッ!スパーン!足音が近付いてきて襖が開く。
「父上に銃が下賜された気がして、飛んで来ました!」
太八郎くんが素晴らしさを解説してくれたよ!大江さんと宇喜多さんは目が死んでたけどね。
擦ったもんだがあったけど、実戦の時は大江さんの長男が射撃手で太八郎くんが観測手って事に収まった。在富と狩りに行ってたからね。慣れてあるからって。太八郎は射撃をしたがったけど、まだ成長期だからもう少し待ってね。沢山食べて大きくならないと銃の反動に負けちゃうぞ!
あ!大江の次男坊も荷物持ち兼、護衛として狙撃チームに入ります。
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