表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鷹司家戦国奮闘記  作者: 若竹
95/406

寒さ対策 その1

 おお寒い!この時代は世界的に寒かったんだって?日本家屋は夏向けになっているので、特に寒かったらしいね。


 ウチは小部屋を仕切って天井も作っているので、それでも暖かいそうなんだけどね。火鉢も置いてあるんだけど、令和の温暖化が進んだ世界からしたら寒過ぎでしょ!


「チャブィ!」

「チャブー!」

「チャー!」

「寒いか?そりゃあそうじゃな。しばし、待て。おおい!」


 寒さに文句を言っていたら、パパンが家人を呼んでガタガタと隣の部屋を変え始めたよ!


 隣りの板の間も畳を敷いて、囲炉裏を持ち上げ、火鉢を入れ、布団付きの机を入れたら、なんという事でしょう!アッという間に温かなコタツの間に!


「あら、嬉しや!もうコタツを出してくれたのですか」

「わーい!コタツだぁ!」

「「コタツ、温し」」


 この時代にコタツなんて物を出したら、皆んなが入りに来るに決まっているでしょう!マンマや姉ちゃん達はもう入り込んでいる。乳母の二人は初めてみたい。暖かさに驚いていたよ。


 マンマや姉ちゃん達に内侍のオバチャンや乳母さん達。ジィジにバァバにパパンに在富。ウチのは12人は入れる大きなコタツなんだけどね。オレ達が隙間に入ったら、もう一杯だよ。


 まあ、身分差が激しい時代なので、家人達は入って来ないけどね。


 同じのが内裏に三つ、各摂関家に一つづつあるそうなんだけどね。ウチのジィジと近衛のジィジの家にも一回り小さなコタツがあるそうだ。そもそも、布団が貴重品なんだって!


「うーむ。これに入ると執務室に行きたくなくなるのう」

「忠冬以外は用事も無いからのう。ここで暮らしたくなるわい」


 --------------------


 オレと忠冬と在富の三人で秘密会議を行ったのだ。あ、オレの通訳や書紀として参謀の四人も一緒だった!


「うむむ。防寒着ですか。正直、化繊が無いので諦めておりました」

「ウールは無いのでちか?」

「ウール……。確かラシャと呼ばれていた様な……。信長の陣羽織とか、国宝級の物に使われていた様な……」


 そりゃダメだ。高すぎる!


「うむむ、アンゴラとかモヘヤとか言われる毛糸がトルコ辺りにあるハズじゃが、それでも高価になるのう」

「ラクダのパッチってのもなんだか覚えがありますな」


 綿だと濡れた時に保温性が低くなるんだよね。山登りでも、化繊の下着が出来ても、しばらくはウールの下着が使われていたぐらいなんだよ。


「うーむ。ゴムはあるからのう。防水は可能なのじゃが」


 そうなんだよね。おしゃぶりがあるので当然、ゴム製品はある。倭寇や明経由で生ゴムを輸入しているんだ。


「ウールについては取り寄せる事にしよう。勿論、日本で飼えそうな動物もな。今の時代、何年か掛かるかも知れぬから、先にゴム引きのコートから開発するかの」

「ゴムの長靴も必要でち」

「ならば手袋などもいいかも知れぬ」


 --------------------


 調子に乗って全身ゴムの衣装を作ってみたら、ムレて汗だらけになり、それが冷えて凍傷になりかけたそうだ。


「汗が凍るとは思ってませんでした。衣服も奥が深い……」

「ある程度の通気は必要でちね」

「ウサギとかの毛皮を内側に貼ってはどうじゃ?」

「更に、絹で裏地を貼りましょう。少々値が高くなりますが、コストは後で考えます!」


 在富、澄ました顔しているけど、その試着した人に謝ったんだよな?


「ええ、特別にコタツであんころ餅を食べさせてますよ」


 通りで青い顔した兵衛がコタツに入っている訳だ。


 防寒服の開発は尊い犠牲を出しながら続くのであった。


「面白かった!」「先が気になる!」と思ってくださった方は、お気に入りの登録と、下の☆☆☆☆☆で評価してくれると、作者のモチベがアップいたします!よろしくお願い申し上げます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ