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鷹司家戦国奮闘記  作者: 若竹
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千熊に歯が生えたよ

 最近、千熊が手摺りをしゃぶるんだよね。おかしいな?と思ってたら、歯が生えてきていたんだよ。


 お乳を上げている時に、どうしても噛んじゃうみたいで、皆んなに「メッ」ってされている。


 千熊のしょんぼりした顔を見ると笑っちゃいそうになるけど、ここで笑うとウケてるって勘違いしちゃうからね。我慢、我慢。


 姉ちゃん達は、千熊に「メッ!」ってやった後、廊下に逃げてクスクスしている。オレはそこまで行けないからね。我慢してるの。


「ブゥウ〜」


 へんにょりしてる千熊の頭をポンポンしてやる。お前のお母ちゃんも痛いんだからね。これでもしゃぶってろ。


 おしゃぶりを口に突っ込んでやったら、モゴモゴしてたけどね。アイツ、返してくれないでやんの。


 おい、松!「あら、貰ったの〜?よかったですね〜」じゃない!千熊がすっかりその気になっちゃったじゃないか。


「ウッウー!」


 ほら、皆んなに見せびらかしている。皆んなも「よかったですね〜」とか。もう、仕方ない。新しいのを在富(ありとみ)に用意してもらうか。


 --------------------


 そうそう、やっと、離乳食のお許しが出たよ。三人揃ってお粥さんだな。もう千熊は歯も生え始めているからね。量も一人だけ多いんだよ。


 俺と阿子丸は、まだスプーン一杯。それもご飯粒がどこにあるのか分からないぐらい薄いんだよね。早くカツ丼とか食べたいなぁ。


 皆んながスプーンを貰ったら、まずやる事は、椅子に付いている机をスプーンで叩く事だよね!千熊と阿子は音が出るのが楽しいみたい。


 リズムは取るんだけど、長くは叩いていられないんだ。そこをオレが上手く繋いでやるんだよね。オレがリードするんで、千熊は分かって来たみたいだね!上手くセッションできる時が増えて来た感じ。イエ〜イ!


 阿子丸。足でリズムとっても音は出ないぞ。スプーンしゃぶりながら不思議な顔してるけどな。その、しゃぶってるヤツで音を出すんだよ。そうそう!


「ウキャー!」


 イエー!タンタン、タタンタン!


「はーい。お散歩に行きますよー」


 あーん。せっかく乗って来たのに、椅子からスポンスポン引っこ抜かれてしまった。


 籠車に詰め込まれて、散歩行って来まーす。


 --------------------


 ガラガラ、ゴロゴロ。毎度、お馴染みのお散歩でーす。コレ、前にもやったかな?


 千熊は手摺りをガジガジしてるね。痒いんだろうな。一通りガジガジするとおしゃぶりを咥える。そんなにおしゃぶりが気に入ったの?


「ホチョー」


 声や筋肉は鍛えればなんとかなるけど、歯や骨は成長を待つしかないからなぁ。


「ダッダン!ダッダン!」

「ダッダー!ダッダー!」


 ん?ああ。電車ごっこか。千熊はハマってだけど、阿子丸も気に入ってたの?

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