事務手伝い
今日は在富のお手伝い。書類の選り分けをしてます。
「ニェット!」
最近、お座りが出来る様になったんだよね。今までは安楽イスみたいなのに座っていたから、ちょっと作業がし易くなったよ。
「ダー!」
「ニェット!」
事務作業なので、乳兄弟やタロジロは別室。ってか、マンマの部屋で遊んでいる。
「ニェット!」
「ダー!」
「ニェット!」
書類の方は、赤ん坊に見られるのが効いたのか、ケアレスミスは減っている。だが、書類としてなって無いんだよな。
「ニェット!」
「ニェット!」
そもそも報告書って言うか書類の構成は、標題、要旨、詳細の三層構造にすべきなんだよ。ここら辺、在富も社会人経験が無いからな。
「ダー!」
表題は何のための報告書か理解しているかが伝わってくる。ここが長すぎるのは問題を把握出来てない証拠なんだよ。
「ニェット!」
「ニェット!」
「ニェット!」
次に要旨は、結論を先に書き、簡潔にわかりやすく要点を絞るのが大切。箇条書きでいいんだよ。細かい言い訳は詳細に持っていけ!
「ダー!」
「ダー!」
「ニェット!」
「ニェット!」
日時とかの数字は大切だけど、数字が目的じゃない。大雑把な把握でも問題無いならそれでいいんだよ。要旨には「問題無し」って書いて、その証明を詳細でやればいい。なんなら別紙参照でもいいくらいなんだし。
「ニェット!……ン?」
「って言ってるでち」
なんて考え事しながら書類を見ていたら、在富を含めて事務官が全員、沈没しているぞ?乳児を働かせて置いていい気な奴らだ。
--------------------
ガラガラ、ゴロゴロ。はい。毎日のお散歩です。籠車にも慣れて来ました。阿子丸も柵に捕まって立つようになりました。オレと千熊がやっているのをマネするんだよね。
池の向こう側を悪童組の皆んなが走ってます。アイツら最近は元気が過ぎて、走るのがデフォルトになっているんだよね。今の京は道を広く作っているらしいけど、槍を担いで駆けずり廻るのは迷惑じゃ無いのかな?
「ダー、ウー」
「ああ、晴嗣さま達が調練しておられますねぇ」
池の対岸を指さすオレに話しかける侍女の桂。兵衛も頑張っているらしいじゃないか。文通しているんだって?いいねー!
なんで桂がオレに話しかけているのかと言うと、今日からしばらく八郎がいない。今、山科から大津へ抜ける道を拡張しているので、そっちに張り付く事になったのだ。
その為、これから八郎が戻ってくるまでは、ちょっとだけおしゃべりな赤ん坊で過ごさないといけない。もう少し手が上手く動かせるようになったら筆談もできるのだが。
ちなみに、桂以外の侍女も、楓、松、梅など木の名前なんだよね。鷹司でのお仕事用の名前なんだってさ。内裏とかでもやっているらしい。芸名みたいなものかな?
「面白かった!」「先が気になる!」と思ってくださった方は、お気に入りの登録と、下の☆☆☆☆☆で評価してくれると、作者のモチベがアップいたします!よろしくお願い申し上げます!




