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鷹司家戦国奮闘記  作者: 若竹
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ライフルと言えば十三

 さて、在富(ありとみ)にライフル弾をあげた訳だが、実は千発じゃあ全然足りない筈なんだ。歴史には疎いが、銃には詳しいのだオレは。


 まあ、ゲーム内情報なんだけどね。色々条件で変わるけど、大体この頃の銃の寿命は一万発ぐらい。撃って当たるなら五千発。シビアな条件の狙撃などは二千発とも言われているらしい。知らんけど。


 まあ、発砲するだけなら五千発は普通に撃てると思っていい。だけど、それをどうやって確かめるのか?暴発するまで使わせる?戦国時代ならそれもあるかもしれないが、普通はテストをするんだよ。台座にくくりつけて紐で引き金を引けばいい。そうやって、耐久性のテストをするんだ。


 そうすると、せめて10万発は欲しい。それでも寿命が一万発なら10丁しかテスト出来ないんだよね。オレのチート能力から召喚する兵器なら、カタログスペック通り動くからテストいらないんだけどね。


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 そんな事を考えていたら……。


「それではテストしてみましょうかね。フン!急急如律令!」

「なんだよ、暴発したらどうすんだよ」

「その為のお前じゃないか」


 在富の野郎、自分の式を使いやがった!


 そりゃ暴発しても紙一枚で済むなら、気にならないよな。


「それでは、コイツに付いて行って下さい。私が二人居ると混乱が起きますから、私はこの部屋に隠れています」


 お前、暴発の危険があるって言って、身代わりを立てたんだろう?そんなところにオレが行っていいのか?


「それなら大丈夫。ちゃんと観覧席がありますから。射撃、見てみたいでしょ?」


 それなら平気か。オレは八郎に抱っこされて、射撃場に連れて行って貰った。


 射撃場では、火縄銃の練習をしていた。在富が防音結界を設置しているんで、外ではそんなに音が聞こえないんだそうだ。


「ダブゥ!バンバン!」

「うるちゃいでち!」

 

 子供の耳だからなのか、慣れていないからなのか、煩くて耳が壊れそうだ。


「コレをお使いください」


 射撃場の番人がイヤーマフを貸してくれたよ。一番小さいヤツでもオレには大きかったので、手で抑える。


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 村田銃は前世でも長く使われていた良い銃だ。第二次世界大戦の時は流石に旧式になっていたけどな。


 村田銃の有効射程距離は約200メートル。最大射程距離は2000メートルだ。火縄銃の有効射程が50~100メートル、最大射程が500メートルと聞けば、どれくらい有利か分かると思う。


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 バン!ガチャガチャ。バン!


 意外な事に在富の式は、手慣れた様子で銃を撃っていく。聞いたら、前世ではサバゲーをやっていたし、グアムとかで実銃を撃ったこともあるんだそうだ。


「なかなか、素直な良い銃です。冶金も問題無さそうだし、狩りにでも行ってみましょう」


 あー。まぁ、気を付けてね。大丈夫だろうけど。


 --------------------


「若竹丸様!(それがし)にも!某にも一丁授けて下されー!」


 射撃場からの帰り道。何故か、宇喜多の太八郎に銃の出所がバレて散々せがまれる事になった。だけど、なんだか、お前にだけは暗殺向きの武器を持たせちゃいけない気がするんだよね。







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