新スポーツ誕生?
そろそろ冬が近付いているのを感じる今日この頃。皆様、いかがお過ごしですか?若竹です。
ワー!ワー!ガラガラ!ガラガラ!
「それ!そちらに逃げたぞ!追いかけろ!」
「やらせるか!お主ら、脇を固めろ!」
ワー!ワー!ガラガラ!ガラガラ!
うん。もうオレ達、いらないんじゃないかな?籠車だけ置いて帰っていいかなぁ?
宗滴ジイの考えた護衛の練習だが、すぐに学校の皆んなにバレた。
そう、悪童組の近衛=摂関家=晴嗣と、足利=将軍家=義藤だ。
彼らも参加する事になり、ルールが作られた。
まずはチームを組む。1チーム25人だ。そして籠車をゴール地点に運べば2点、スタート地点まで戻せば1点になる。
ウチの広大な庭を使うので、コースはいくらでも作れる。大体百メートル四方。
護衛チームはスタート地点から始めるが護衛チームはコース内のどこにいてもいい。
襲撃チームも護衛チームも、芝生や畑など、道からはみ出してしまうのはレッドカード。退場だ。
最近は宗滴学校の生徒以外にも検非違使の各家のチームとか、将軍家チームとか、大人達のチームも参加している。
戦国時代と言っても、四六時中、合戦している訳じゃない。むしろ普段は農民とか政とかやっているんだよ。
では、事務仕事を手伝えない脳筋の武家は?
ヒマしているんだよね。
で、格好の娯楽を作っちまった訳だ。
襲撃チームも初期配置を間違うと各個撃破されるので知恵がいる。ワザと見晴らしの良いところに囮を配置するなど戦術も結構高度。
ワー!ガラガラ!ガラガラ!ワー!
初めはオレ達が籠車に乗っていたんだが、赤ん坊が乗っていれば当然激しい動きが出来ない。
で、どうしたのか?
「チョホー!」「ダァー!」
オレ達は車から下されて、端の芝生から試合を見ている。オレと千熊丸と阿子丸。横に控えているのは、八郎とタロとジロ。護衛チームの動きが良くなった事でゴール間近の攻防になっている。籠車にはオレ達の代わりに大将役が乗り、アレコレ指示を出している。彼に一撃で入れたら襲撃チームの勝ちで2点だ。
千熊丸は鼻息をフンスフンス荒くして、手足をバタバタ振る。皆んなの興奮が移ったみたい。阿子丸には難しいのか、ちょっとお眠になっちゃったかな?
ゲームとは別に護衛達はいるんだが、侍女達は居ない。どこに行ったのか?
彼女達は、若侍に手を引かれて嬉しそうに駆け回っているよ。籠車と侍女はゲームに必要なんだそうだ。
ハハハ、とか、フフフ、とか。あの辺だけ空気が違うぞ。
おっと、木立ちの方へ二人だけで行くのは何でかな?
チクショウメェ!リア充は爆発しろー!
えー、護衛が侍女をゴール以外に連れて行くのも反則となりました。そこの侍女、「チッ」って!舌打ちすんな!
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