ダァダァダァ!
「ダァダァダァ!」
「「ダァダァダァ!」」
「ダァダァー!ダ!ダァダァ!」
「「ダァダァー!ダ!ダァダァ!」」
「ダァダァダァ!」
「「ダァダァダァ!」」
「ダァダァ!ダ!ダァダ!ダァダァダァ!」
「「ダァダァ!ダ!ダァダ!ダァダァダァ!」」
「「「キャハハハハハ」」」
「言葉が通じているんでちか?」
いや、こんなのノリでしょ?
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今日は、オレの乳兄弟である三好さんちの千熊丸くんと、 万里小路の阿子丸くんがいるんだよ。三人が揃ったのは今日が初めて。
阿子丸くんが、なかなかウチまで来られなかったからね。オレの乳母二人の子供なんだけど、この子達がいるんで乳母の二人は通いなんだってさ。
元々、高貴な家は産まれた子供は乳母に任せて実母とは分かれて暮らすんだって。前世でも、昭和天皇が母乳で育てられたとか特筆されてたから、根強い習慣だったんだろうな。
二人も初めは乳母に任せていたんだけど、ウチの流儀を見て手元に戻す事にしたんだって。
千熊丸くんは何度かウチに来ているけど、阿子丸くんが来られなかったので、毎日通うのは遠慮してたんだって。「これからは、毎日通って来ます」とか、言ってるけど、無理しないでね。
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阿子丸くんも、オレに比べたら育ちが遅いだけで、普通の赤ん坊にしてみたら十分育ちが早い。もうハイハイ気味のずり這いが出来ている。
よし!兄弟!ウチを案内してやるぜ!付いて来な!ハイハイ三連結で、出発だ!
「ウッウー!」
もちろん、八郎とタロジロはセットで付いてくる。阿子丸の面倒も見てやってくれよな!
前にも言ったかな?マンマの隣は姉ちゃん達の部屋が縁側沿いに続いてる。更にその向こうがパパンの寝室だ。
「あれ?若竹達、どこへ行くの?」
「お屋敷一周でち!」
雅子姉ちゃんが、部屋から顔を出していた。
んで、縁側はそのままパパンの部屋の向こう側へ曲がり、屋敷の中に入って行く。ダバダバとオレ達のハイハイの音が響く。縁側から廊下に変わるんだな。
「「ウッウー!」」
廊下を進むと広間に出る。御七夜の時の大広間だね。普段は鷹司家の事務室に使っていて、在富はここで書類に埋もれている。玄関はこの広間の先にあるんだよ。付いて来たタロとジロは玄関まで行って戻って来た。
「「「ウッウー!」」」
んで、大広間を曲がると奥の間がある。奥の間の横に廊下があり、そこを入って行くと風呂場。その先が台所。台所を曲がれば、囲炉裏のある板の間で、その隣がマンマの部屋。これで一周だ。
「ただいま、戻りまちた!」
意外と狭いって?実はパパンの部屋の先に渡り廊下があって、他の建物と繋がっているんだって。オレはまだ立ち入り禁止なんだよ。柵を作られちゃっているので侵入出来ないのだ。
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屋敷を一周したら疲れちゃったのか、二人ともお眠むの様だ。今日のハイハイ三連星はここまでだな。
【今回のやらかし】
忠冬達がやらかした事案をここで解説します。
風呂:この時代の風呂は蒸し風呂がメインだったそうですね。しかし、現代の日本人が湯船の無い風呂に耐えられるとは思え無い。
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