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鷹司家戦国奮闘記  作者: 若竹
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乳母と乳兄弟

 そうそう、オレの乳母達についてなんだけど。


 阿茶(あちゃ)さんは、参議の万里小路(までのこうじ)惟房(これふさ)さんの奥さん。惟房さんは、お上の従兄弟でもあるんだ。お上はオレのジィジでもあるので親戚だね。公家あるあるだけど。惟房さんの姉さんは大内義隆(よしたか)の奥さんでもあるんだって。大内さんちは、しばらく子供が出来なくて悩んでいたらしいけど、在富(ありとみ)の教えで子供が出来たらしい。


 (めご)さんの旦那さんは三好(みよし)長慶(ながよし)。どっかで聞いた事があると思ったら、パパンの部下の検非違使だった。三好さんちの千熊丸(ちくままる)くんは、こないだ会ったよ。ぷにぷにしたかわいい子。乳母車の2台目が出来たので、今度から通って来るって。いよいよ、幼稚園化して来るな、ウチの屋敷。


 万里小路の阿子丸(あこまる)くんにはまだ会えてない。千熊丸くんは春先に生まれてたそうで、もう産まれて半年だが、阿子丸くんは、オレの三週間前の産まれだったそうで、まだ外に出せないんだって。彼も首が座ってきたら、乳母車で通うんだって。


 んで、それを聞いたパパンがウチの屋敷の近くにお家を建ててあげたんだそうな。パパン、太っ腹!


 在富(ありとみ)が言うには、元々平安宮だったから、基礎工事が楽なんだって。んで、日本家屋は畳を基本に寸法が規格化されているから図面があればベタ打ち基礎に一週間。上物に一週間で家が立っちゃうらしい。


 つーか、やっぱり在富がやっていたんじゃないか!え?パパンが言い出して、パパンが金を出したから、パパンのお手柄だって?ホント、在富はいい子だよ!社畜過ぎる!


 --------------------


 将軍家の菊幢丸(きくどうまる)くんが元服する事になったよ。菊幢丸くんは、まだ6歳なんだけど、近衛の晴嗣(はるつぐ)くんなんて4歳で元服してるからね。


「晴嗣は公家じゃしのう。武家の菊幢丸には早くはないか?」

「いえ、細川を叩いた今のうちに、との意向も御座います」


 近衛のジィジと伊勢のオッサンが話している。近衛のジィジは菊幢丸くんの猶父(ゆうふ)(義理の父親)なんだってさ。


 そういうのが趣味なのかな?オレの義祖父も名乗っているしなー。


 どうもオレは話しが脱線するね。菊幢丸くんの元服だ。なんと言っても将軍家なので色々仕来たりがあって大変みたい。


 今、一番の問題は烏帽子親(えぼしおや)。元服の式の時に仮親役を務めるオッサンなんだとさ。んで、将軍家は今まで管領に烏帽子親を頼んでたんだって。今の管領は?そう、絶賛追放中の細川ね。


 当然、頼める訳無いでしょ?それに誰に頼むのかで今後のパワーバランスも変わって来るとかなんとか。そういう訳で、コレも(おおやけ)に漏れるとマズい話。


 今の政権がマズい話をする時は?そう、マンマの部屋で密議ですよ!


「伊勢がするか?」

「いえ、当家は既に守り役を務めてますれば、いささか出過ぎかと」

「六角や斯波は?」

「それでは、細川にとって代わるとの印象を与えます」

「管領の専横が終わらぬと勘違いさせるやもしれぬな」

「では、大内卿は?」

「いや、卿は外務と財務の重鎮じゃ。これに将軍の烏帽子親では影響が大き過ぎる」

「かと言って、公家が烏帽子親なのも具合が悪い」

「「「うーむ」」」


 その時、パパンが隣の屋敷(パパンの仕事用のお屋敷)から帰って来た。


「ただいまでおじゃる!天祐(てんゆう)が検非違使に挨拶に来たから、こちらに連れて来たでおじゃる。んで、何を話してたのかの?」


 パパンがオッサンを一人連れて来ていた。


「「「「いたーーー!」」」





【今回のやらかし】

忠冬達がやらかした事案をここで解説します。

はい。在富さん、速乾コンクリート開発しています。建物の規格化、畳のサイズを決めたの信長だって説もあるそうです。


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