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鷹司家戦国奮闘記  作者: 若竹
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ベビーカー!

 ゴロゴロ、ガラガラ。


「具合は如何でございまちゅか?若竹丸ちゃま?」

「バブー!」

「ご機嫌で御座いまちゅね!」

「バブバブ!」

「ワンワン!」


 今日は八郎に乳母車を押してもらって散歩中。少し離れてマンマと姉さん達がニヨニヨしながら付いてくる。


「いと、おかし」

「「おかし」」


 幼児が乳児の面倒を見ているのが面白いのだろう。さらに周りをタロとジロがぐるぐる走り回っている。


「いとけなし」

「いとおかし」

「尊し」


 乳母や侍女達も道沿いに並んで見ている。少し変なのが混ざってる気もしなくは無いが、まあよろしかろ。


 --------------------


 八郎は無事、オレの小姓に収まった。こうしてオレが起きている時はオレの世話。オレが寝ている時は宗滴(そうてき)に付いて勉強しているそうだ。


 実は八郎を呼び出した時以来、オレの脳裏にウィンドウが浮いている。ゲームの操作画面だ。ほとんどがグレーで操作不可なんだけどね。


 グレーの画面を見ると、アイテムはオレの死んだ時点のモノになっている。カンストした訳じゃ無いが、かなりやり込んでいたので、結構なリストになっている。


 戦艦武蔵改とか、ボーナス特典を注ぎ込んで誘導ミサイルを積みまくっているぞ!大和は持って無いのだが、空母になった信濃はある。空母信濃で手に入れて、そのまま改造はしていないのだけど。


 どれもこれも、ポイントが足らなすぎて、使えないんだけどね。そもそも海が無いからどうしようも無いんだけど。


 ポイントは毎日起きると1ポイント入っている。たぶん、ログイン特典のポイントなんだろうな。


 それに八郎に何か頼んだ時にポイントが入る事がある。たぶん、ミッションクリアのポイントなんだろう。多い時は10ポイント入ってた。


 だが、ゲームのポイントは千とか万で消費するんだよ!1ポイントは拳銃の弾一発分。八郎の村田銃は一発2ポイント消費するからな!


 オレのチート無双は遠い……。


 --------------------


 ゴロゴロ、ゴロゴロ。


 寝返り返りが出来るようになったオレにとって、縁側は最高の遊び場だ。


「キャウー!」

「「キャハハ!」」


 双子姉も、マネして楽しんでいる。雅子(なをこ)姉さんはさすがにマネはせず、見守っている。


「いっち、に!いっち、に!」

「えっほ!えっほ!」

 ザッザッ、ザッザッ!


 んで、庭を見ると八郎を先頭にして男の子達が隊列を組んで駆けている。どうして、こうなった?


 まずは、近衛家の晴嗣(はるつぐ)くんと足利将軍家の菊幢丸(きくどうまる)くんと千歳丸(ちとせまる)くん。細川との戦の後もたびたび遊びに来ていたのだけど、宗滴ジイと八郎の稽古を見て、参加する事になったんだ。


 いやいや、あの(いくさ)からそんなに経っていないよね?宗滴は、敵方の武将だったのだけど?


 パパンも将軍家のお付きの人に確認してたけど、「宗滴殿ほどのお人なれば、是非も無し」だって。


 で、晴嗣くんや足利兄弟のお付きも参加。話を聞いた当家の武家家臣団も息子達を参加させる事になった。大江のオッサン家の三兄弟とか、宇喜多(うきた)のオッサンの息子なんかも参加。中には元服を済ませて嫁さんがいる奴もいるらしいが家督を継いでない息子たちは全員参加。


 どうもウチの侍は線が細いんだよね。元気なのは大江の次男だけだな。

 




【今回のやらかし】

忠冬達がやらかした事案をここで解説します。

ベビーカーとか乳母車は、この時代ありえません。


「面白かった!」「先が気になる!」と思ってくださった方は、お気に入りの登録と、下の☆☆☆☆☆で評価してくれると、作者のモチベがアップいたします!よろしくお願い申し上げます!

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