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鷹司家戦国奮闘記  作者: 若竹
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式神使いの陰陽師

「南郷八郎でち」

「バブー!」


 オレが呼び出した子は南郷八郎と名乗った。確かに覚えがある。この子、オレの参謀だ。


 --------------------


 オレの転生チートは艦隊ゲームの能力って言ったよね?前世にやっていたスマホゲームの能力が使えるんだと。


 オレがやっていた過疎ゲーは、戦略ゲームなんだが、母港から艦隊を派遣して土地を占領し、世界を統一するってゲームだった。


 泊地を作って周りを探索。資源を見つけたら採掘して母港や泊地のグレードアップに使う。そんなゲームだった。


 艦隊だから、当然、沢山の兵隊や士官がいる。兵隊は数字だったけど、艦長とか参謀はキャラが使えたんだ。当然ガチャ。各種能力値があって強キャラは艦隊や基地が強くなる。


 「南郷八郎」は、SSRの上を行くURウルトラレアのキャラだった。その上にレジェンドレアのキャラがいるって噂もあったけど、ついに死ぬまで出なかったな。


 --------------------


 八郎ってオレが使ってたキャラの?って疑問に思ったら、答えてくれた。


「そうでち。司令が前世で使ってたキャラや艦隊を呼びだす事が出来るんでち」


 おお!オレの思考がわかるのか⁈


「あい。ワタチに向けた思考であれば、伝わりましゅ」

「ダァ!」


 なるほど、コレは捗るな!

 わざと八郎に向けないで考えたら、反応しない。聞こえないフリかもしれないけど、まあいいや。


 それよりも!


 オレは在富の方を向くと、在富も頷いてる。


「ダァダァ!」

「これは、捗りますな!八郎殿を通訳にすれば、若竹丸様は話しができる!」

「バブー!」


「ただし!」


 オレと在富が喜んでると八郎が叫んだ。なんでも経験値0なので、八郎も初期値。経験値を貯めないと能力が発揮出来ないんだって。


「ならば、若竹丸様専属の小姓としましょう。それならば、いつでも一緒にいられますし、何かと便利です」


 おおう!さすが大貴族のオレ。新生児から小姓付き。在富も大胆な策を思いつくね。


 --------------------


「なるほど。賀茂家ゆかりの(わらし)と…」

「と、いう事になっておる」

「なっている?」

「うむ。若竹丸様の傅役(ふやく)を勤める宗滴(そうてき)殿だからこそ、打ち明け申すが、これなるは我が式神にて守護童子なのだ」

「なんと!」


 在富と宗滴ジイが何やら密談しているが、何時の間にオレの傅役(お守り役)に宗滴ジイがなっているんだ?


 八郎はゲームのキャラだから、オレのストレージに入れたり出したり出来たりする。成長の仕方も人間とは違う可能性があるので、在富の式神という事にして誤魔化すんだ。


 まぁ、この時代、かろうじてまじないとか信じられているから、誤魔化せるだろう。実際に式神を使役できる在富だしな。


「非常の時には、このような式を飛ばすのでお見知りおき頂きたい」


 ついでの様に、白いカラスを放って見せる在富。


「ほう、便利なモノですなぁ」


 大して驚かずに受け入れる宗滴ジイも、大概だと思うよ。


 --------------------


 そんな訳で、八郎は宗滴ジイ預かりになり、小姓としての修行に励む事になった。


「よろしくお願いちます」


 ペコリと頭を下げる八郎。あざといぞ!


「面白かった!」「先が気になる!」と思ってくださった方は、お気に入りの登録と、下の☆☆☆☆☆で評価してくれると、作者のモチベがアップいたします!よろしくお願い申し上げます!

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