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鷹司家戦国奮闘記  作者: 若竹
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壁の向こうの戦争

 細川との戦争が始まったみたい。時折、遠くから大きな音が聞こえるが、パパンが吠えている方がよっぽどうるさい。


 なんでも有名な武将が敵軍にいるんだって。朝倉ナントカとか畠山カントカとか。興奮して、机をバンバンしている。


 前から言ってるけど、オレ、歴史は詳しくないんだって!パパンは興奮しながら、いろいろ言っているけど、オレはスルーしてます。


 そんな事よりも、オレ、寝返りが出来るようになったのよ。一ヶ月半で寝返りって早くない?さすが、オレ様。略してさすオレ。マンマと乳母の三人体制で、おっぱい飲み放題が効いているのかも?次ぎの目標は腕立てだ!筋肉キンニクー!


 最近はマンマも体力が戻ってきたらしく、オレを抱っこして庭で散歩するようになったんだ。もちろん、お姉ちゃん達も一緒だ。タロジロやそれぞれの御付きの人もついて来るからちょっとした行列になる。


 庭を一周するだけだけど、みんなでワイワイ騒ぐので、とっても楽しい!宮城の外は大変な事になっているそうだけど、今のオレに何が出来るでも無し。精一杯、今の生を満喫するのだ。


 実際、将軍家の二人のように宮城に避難して来た人達もいて、仮住まいで暮らしている人も多いらしいんだけど、高い壁の外で戦っているから、あんまり実感がないらしい。


 戦場は北に寄っていて、南側はこちらの陣営が確保している。こっちが籠城しているのに、戦況はこちらが優勢。将軍がブエージンにいるのも大きいそうで。


 要は包囲されていなくて、補給もヤリ放題だし、なんなら商人も普通に出入りしていて、日用品にも事欠かないぐらいなんだって。マンマを訪ねて来たお公家さんも笑っていた。


「管領さんも、こない大きなお城は攻めた事が無いでしょうからな。勝手が分からんみたいですな」


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 話しは戻るけど、ウチの庭はいくつかあって、オレ達が散歩するのは一番奥の家族専用の庭。他にも迎賓用とか、会議用とか、パパンの孔球(こうきゅう)(ゴルフ)用の庭もある。庭で会議?とか思ったんだけど、屋敷に入りきれない人は庭に並ぶんだよ。


 そう言えば、オレの御七夜の時も庭に並んでる人がいたな。


 それと、家庭菜園もあるんだ。今日は初めて連れて行ってもらったが、コレ、家庭ってレベルじゃねーゾ!かなり広い畑が広がっていて、ナスやらキュウリやらが成っている。あっ!あっちにはブドウがあるぞ!


 オレが手を振って、ウーウー唸ると、マンマがそっちに移動してくれる。


「あら?若竹はブドウ食べられるかしら?」

「絞って、汁にしたらどうでしょう?」

「汁を匙でお口に入れたらよろしいかと」


 おお!ブドウジュースを貰えそう!嬉しくて手足をバタバタしてしまう。ランランルー!嬉しくなると、ついやっちゃうんだ!


 マンマが侍女にブドウを摘んでもらっている。家に帰ったら飲ませてくれるって!ヤッター!おっぱいもいいけど、一月半も飲んでたら飽きも来るし、何より甘いものは前世以来だもんね!


 後で知ったのだが、梨や桃の果樹園もウチの屋敷内にあるそうデス。


【今回のやらかし】

忠冬達がやらかした事案をここで解説します。

ゴルフは元や宋の時代に「捶丸(チュイワン)」というスポーツがあったそうです。

家庭菜園の野菜達はかなりやらかしてますね。特にキュウリは黄色く熟れるまで食べなかった。なので「黄瓜」。しかし、熟れたら不味く人気がなかったそうです。


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