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鷹司家戦国奮闘記  作者: 若竹
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お宮参り

 ハッ!ベロベロバー攻撃で気が遠くなっていたよ。気が付いたら、帰りの牛車の中だった。まぁ、マンマは嬉しそうにしているし、拝謁は成功だったのだろう。


 タロジロは心配していたのだろうな。籠の中でオレにすり寄ってくる。よしよし、お前達はオレの癒やしだよ。


 ウチに着くと、ジィジとパパンが出迎えてくれた。ジィジ、ベロベロバーはノーサンキューです。


 さて、拝謁が終わって次のイベントはお宮参り。なんだかんだで生まれてから一ヶ月か。ウチは上御霊神社(かみごりょうじんじゃ)って神社に行くんだってさ。


 それで、ウチから神社までの間に室町幕府のお屋敷があるので、立ち寄るんだって。うーん。前世では何度か京都に行っているんだけど、ぜんぜんわからん。清水寺は何となく覚えているんだけど。


 ところで、関西ではお宮参りの時、おでこに大とか犬とか書くそうなんだが、パパン、お前、肉って書いただろう?


 天皇陛下との拝謁の時と違い、宮城の外に出るし、関白とその嫡子だから、警戒も厳重で行列が凄い事になった。


 お宮参り自体は、すんなりと終了。無事、お宮参りを済ませて、足利さんちへ。将軍って聞くと反射的に平伏したくなるけど、関白の方が偉いんだよね。


 パパンに将軍がペコペコしているけど、変な感じ。このペコペコしてる将軍様は義晴(よしはる)さんて名前。足利の将軍は尊氏(たかうじ)と、なんとか(みつ)しか知らないや。あの金閣寺作った人ね。


 屋敷の奥に招待されると、低学年ぐらいの子と年長さんぐらいの子がいた。お兄ちゃんは菊幢丸(きくどうまる)くん。将軍の長男だから次代の将軍だね。それから千歳丸(ちとせまる)くん。二人とも近衛のジィジの孫なんだって。パパンが「菊幢丸くん達は本当の孫だけど、オレも孫扱いされている」って話してたから、多分ね。


 あと、義晴さんとも細川家の話をしていた。どうにもきな臭いので、二人はウチの行列に紛れて宮城内に移り、近衛家の屋敷へ避難するんだって。義晴さんはブエージンに籠るそうな。ブエージンてドコだろう?


 パパンによると、既に島津、大友、西園寺、一条などの兵をコッソリと淡路島に移動しているとか。伊予の河野水軍に少しずつ運んでもらっていたのだそうだ。


 関白と将軍が悪い顔で笑いあってるの、誰得なんだろう?


 二人がひとしきり話し合ったら、宮城へ移動。将軍家の二人はオレ達と同じ牛車に乗って移動した。一番奥に入れるのがオレ達の牛車だったんでね。周りにバレないように乗車しないといけなかったから、パパンと将軍がオレを囲んで大騒ぎしている間に素早く乗り込んでもらったんだ。


 心細いのが顔に出ている千歳丸くんを菊幢丸くんが励ましてる。


「心配するな。これから近衛のジィジに会いに行くのだぞ」


 仲のいい兄弟だよね。オレは前世は一人っ子だったし、今世では姉しか居ない。オレも弟が欲しくなったな。いや、新生児でそれは早いか。



 

【今回のやらかし】

忠冬達がやらかした事案をここで解説します。

ここら辺、少し歴史が加速してます。作者のやらかしでは無く、忠冬達のやらかしですからね!


「面白かった!」「先が気になる!」と思ってくださった方は、お気に入りの登録と、下の☆☆☆☆☆で評価してくれると、作者のモチベがアップいたします!よろしくお願い申し上げます!

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