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前触れもなく揉め事はやってくるようです・・

アクセスありがとうございます。


 4人娘の荷物持ちとして後ろを歩いていた俺は、一人になりたくなりフラッと気になった商店へと何も告げず入ると、店内には冒険者向けに重点を置いた品揃いでその中でも奥に野営で使う天幕に目を惹かれ自然と足が向いていた。


「すげぇ・・王都の店でも見たことない品揃えだ」


 何も気にせず呟いてしまった言葉に、背後から声が聞こえ振り返ると店番をしているだろう銀髪赤目少女は視線が重なると、営業スマイルでニコッと笑ってくれた。


「この、天幕触っていいかな?」


「はい、ごゆっくりどうぞ。お兄さん!」


 店主の親に任されているためか、対応がしっかりしていそうな少女に礼を伝えてから視線を展示されている天幕へと向けて、一つずつ触っては広げ確かめながら値段と使用人数が書かれた値札を見て夢中になっていた。


「・・・・これはソロ用・・こっちはパーティー用ね・・今使っている物より良いかも」


 手に持つ幕体の色は茶色や緑色で周囲から目立ちにくく、騎士団が使う真っ白な天幕とは違い実用的だなと思いながらどれにするか悩んでいると、右からスッと手にしていない幕体が視界に入ってきた。


「ん?」


「これが良いにゃ」


「シマチ・・これ?」


「そうにゃ」


 いつの間にかシマチもこの店に入っていたようで、彼女が勧めてきた天幕は1パーティーより数人多く入れるサイズのようで、棚に掲げてある完成図の絵を見ると持っている天幕よりかなり大きく感じた。


「今のやつより、かなり大きいぞ?」


「みんなでゴロゴロできるにゃ!」


「そうだけどさ・・」


 特にどのサイズの天幕を買うかは決めていなかった俺は頑なにシマチが欲しがる天幕を買うことに決め、そのままシマチに持ってもらいカウンターでニコニコと笑顔を向ける店番の少女の元へと数歩進んだところで店のドアが開きサーシャ達が入って来た。


「いらっしゃいませー」


「あら、ここにいたのね・・カイ」


「新しいのは、シマチが選んだコレに決まったにゃ」


 シマチは俺の横をする抜けサーシャ達に持っている天幕を嬉しそうに見せつけると、3人はじっくり品定めするように見た後に笑顔で頷き気に入ってくれたらしい。


「・・なかなか良いモノを選んだわね? シマチ」


「そうにゃ」


 サーシャに褒められたシマチは嬉しそうに離れ、手に持つ天幕を店番をする少女のカウンターにドサッと置いた。


「コレを買うにゃ!」


「こここ・・コレをですね? お客さん」


 チラッチラッとなぜか俺に視線を送る少女は、俺に何かを求めているようだけどわからない俺だったけどシマチが支払いをしないことだと気づき支払いを無事に終わらせ店を出る間際に背後からボソッと少女が呟く言葉に思わず足が止まった・・。


「・・ハーレムさん」


「・・・・」


 ここで振り向き否定するかこのまま聞こえないフリをして歩き去るか秒で考えた結果、このまま開かれたままのドアノブを掴み閉めようとする途中に再び少女が何かを言葉を漏らしていたけどガチャリとドアを閉め4人娘の背中を追いかける。


 街の通りを歩き買い物を堪能したサーシャ達の足取りは軽く、買い物疲れをしていた俺は先に宿屋へと戻り今日の分の支払いを済ませてから同じ部屋に入り、ベッドに寝転び静かな部屋で過ごしているといつの間にか寝落ちしていたようだった・・・・。


「ん・・・・」


 身体が揺れたことで意識が覚醒し、閉じていた目をゆっくり開くと薄暗い部屋の中で4色の瞳が俺を覗き込むように見下ろしていた。


「・・おはよ・・・・もしかして、食べられるやつ?」


「にゃはっ・・もうお腹いっぱいにゃ」


「妾もじゃ・・」


「我はまだ・・んぷぅ」


「あなた達ね・・カイ、ひとつ面倒なことになったわ」


「面倒なこと?」


「えぇ・・」


 真剣な表情で見るサーシャだけど、4人とも酒臭いためきっと他の冒険者に絡んで何か揉め事でも起こしたのだろうとため息をつき、とりあえず目を覚ましてベッドから起き上がるのだった・・・・。



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