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増える氷像騎士そしてもうアリアに俺がいるのバレて・・まだないようです

アクセスありがとうございます。


 背中に亀裂が入った氷像騎士をサーシャとスミハの2人が挟み、わざとらしく大きめの声で会話をし始める。


「この騎士で間違いないかしら? そう・・スミハ、お願いね」


「よかろう。妾に任せるのじゃ」


 スミハは氷像騎士の頭へと右手を伸ばしかざすと、頭頂部から氷はゆっくりと溶け出し首元まで溶けたところでなぜか右手を下ろし止める。


「ワイズマン! ワイズマン! 目を覚ますんだ!!」


 ユキナの魔法で凍らされた騎士ワイズマンに仲間の騎士達が呼びかける中で、先頭に立つアリアは口を僅かに開けるも彼女はワイズマンの名前を呼んでいるフリをしている。


「・・アリア、マジか?」


 副団長のアリアは氷像騎士ワイズマンの名前を知らないようで、背後から彼に呼びかける部下の声に反応しチラッと振り向いてから再びワイズマンの顔を見て名前を呼び始めたことに部下の名前ぐらい覚えておけよと感じる。


「騎士ワイズマンを返しなさい!」


「仕方ないの」


 スミハは下ろしていた右手を再び上げ、スッと振り払うかのように手刀を1撃加えると全身を覆っていた氷は粉砕され、ドサリと地面に倒れる騎士ワイズマンからサーシャとスミハは後ろへと移動し離れる。


「そこから一歩も動かないで! ピック隊は、ワイズマンを速やかに後送しなさい!」


「 はっ!! 」


 アリアの命令で騎士5人が動き、サーシャとスミハを警戒しながら横たわり動かないワイズマンの元へと向かうと、4人が囲み1人が容態を確認しているようだ。


「副団長! ワイズマンの意識なし、呼吸弱し、全身は冷たく危険な状態です!」


「わかったわ! 後送の指揮は、ピック・・あなたに委ねます!」


「了解しました」


 アリアとやりとりをするピックという男騎士は、警戒している4人のうち2人にワイズマンを抱き抱えさせ何か声をかけながら隊列を組み騎士達の向こう側へと姿を消していく。


 そんな光景を眺めていると、そういえば俺は騎士に発見されていたんだということを思い出し左に顔を向けると同時に眼前に両手剣の握り部が襲い掛かっているのが見え仰反るも、左側頭部に打撃をくらい激痛と共に地面を転がる。


 久々に受けた強烈な痛みにうげっと、小さく鈍い声を漏らしつつ左手で頭に触れるとヌルッとしたあの感触があり流血していることを理解しながら立ち上がり構える。


「いきなり殴り飛ばすって、それでも騎士かお前? ん?」


「・・・・」


 不意打ちをした騎士を睨みつけると、なぜか男騎士は俺ではなく黙ったまま右の方を見ていた。


「おい、なんだよ?」


 殴り飛ばしておいて無視かよと思いイラつき声をかけると、俺には向けられていない強烈な殺意が横を通り過ぎたような感覚の後に、目の前にいる騎士達が急にガタガタと顔面蒼白で震え始めたと見ていたら、聞き覚えのある声が聞こえ目の前で立ち止まる。


「フシャー!!」


 シマチが俺の異変を察知したようで騎士から守るように立ち塞がり、威嚇しているとほぼ同時にユキナがズキズキと熱を帯びている傷口にそっと冷たく柔らかい手で触れてくれたおかげで痛みが少し和らぐ。


「主よ、アイツが傷付けたのか?」


「あぁ、油断してた・・久しぶりに不意打ちを食らったよ」


「ならば、先に我の出番なのだ。ふぅ・・・・シマチよ、我と変われ。カイの傷を治すのが最優先なのだ」


「んにゃ。ユキナ、ここは頼むにゃ・・・・カイ!」


 ユキナと入れ違いでシマチは真っ直ぐ飛び込んで来ると、彼女にされるがまま目に追えない速さでいつの間にか膝枕をされた姿勢となり抱きしめられている。


「・・あたま、痛そうにゃ」


 優しく頭に触れるシマチは、なぜか傷口をペロペロと舐めはじめるためザラザラした感触が伝わる。


「シマチ?」


「んにゃ? まだ治ってないにゃよ?」


「あ、あぁ・・うん」


 頭を動かそうにもガッチリとシマチに優しく抑え込まれているため、自由に動かせれる視線だけでユキナの方を見ようとするも目の前にはシマチの胸元だけで、ゆっくりと適度に深く柔らかい谷間へと沈みしばらく包まれた後に解放され彼女に立ち上がるのを手伝ってもらった。


「んにゃ。キレイに治ったにゃ」


「ありがとう、シマチ」


「んにゃ」


 ペロッと少し俺の血で赤くなっていた口元をひと舐めして満足そうな表情のシマチは視線を逸らし、ユキナを手招きするとユキナはあの騎士達を氷像騎士と化した後に背を向け戻って来る。


「主よ、サクッと凍らせたのだ」


「たくさんカチコチにゃ」


「・・死んだ?」


「カチコチにゃ」


「じゃなくて、ユキナ?」


「??・・っ!! 瞬間冷凍なのだ主よ。奴らは自らが凍ったことに気付かないまま深い眠りに落ちたのだ」


「うん、わかった。ありがとう」


 これ以上会話を続けても無駄になるなと諦め視線をサーシャ達の方に向けると、その2人が俺の方に向かって歩いて来る姿があり、もちろんアリア達の視線も俺の方に向いていることに遅れて気付くと、どうやらアリアの視線を遮るかのようにサーシャとスミハの2人は並んで歩いているのだった・・・・。



評価&新規ブクマ登録ありがとうございます。


ギリギリのところでかいの存在はアリアにバレてないような感じです。

なぜアリアにカイの存在を気づかれないようにしているかは・・・・

作者の勝手な都合です。ゴメンなさい。


感想とかもお待ちしています。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] とっても素朴な疑問です ……アリアに会いたくないのに 何でカイは彼女に自分から近づこうとするのですか?
2022/05/03 02:42 オレゴンラブ
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