満足した4人娘は、転がり込んでいたルミナの行く末を知りたいようです
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シマチだけじゃなく他の3人の体に触れてみると、どうやら同じように痩せていたことがわかりキッチンで調理する前に床に座り込んだままのルミナを思い出し、俺が使っている椅子に座らせキッチンへと戻る。
マジックポーチからしばらく使わず残していた魔物の肉塊を取り出し、皿に乗るギリギリのサイズに切り落としてから香辛料を振りかけ焼いていくと、リビングに食欲をそそる香ばしい香りが漂い始めると普段から品を保つエルフ娘のサーシャ以外の3人は、口が半開きとなり今にもヨダレがこぼれ落ちそうだ。
そんな焼ける肉の香りに放心状態の3人を横目に肉が焼けるまでの時間でサーシャ用の野菜メインの料理を作り、肉が焼けたタイミングでテーブルに4人分の飯を並べた。
「お待たせ。さぁ、食べてく・・ぬぉ!」
長く絶食していたのかと思うぐらいの勢いで食らいつく4人は夢中で食事を始めるも、ハッと思いだしたかのように俺と視線を重ねたサーシャだけは、汚れた口を拭いて綺麗にしてから改めて品よく食べ始める。
「まだまだ食べれそうだな・・」
テーブルに並べた料理が残り僅かになるも、食べるペースが落ちない様子に追加の肉と野菜料理を急いで作り4人が満足し居眠りを始めた頃には、テーブルの上にはほとんど残っていなかった。
「カイ兄ちゃん・・すごい食べるんだね」
「・・今日は特別だよ。肉と野菜が一食で数キロ消えた」
「そう・・なんだ。なんか、見てただけでお腹いっぱいになっちゃったよ」
「そうか。そうなるよな普通」
朝食がいらなくなったルミナにはとりあえずコップに入れた水だけを手渡し、俺は4人が食べ残した料理を食べて食器を片付けた後にいつの間にか4人は目を覚まし、サーシャに腕を掴まれ外へと連行される。
「どうした急に?」
「とりあえず、そこに座りなさい」
「は、はい・・」
ルミナ1人をリビングに残し俺を連れ出したサーシャは、外にある長椅子に座れと言ってきたため素直に座ると遅れてシマチ達も俺を取り囲むように立つ。
「なにが始まるんだ?」
「「「「 ・・・・ 」」」」
エルフ娘のサーシャが持つ汚れのない澄んだ碧眼に見つめられていると、スミハに左肩を押され長椅子の真ん中へと移動させられ右側にユキナが挟むように座り、なぜかシマチは膝の上に座りクタッと背中を預けてきた。
「はぁ、貴方たちはまったく・・・・」
正面で腕組みをして立つサーシャは、3人の行動にため息をつき、腰まで伸ばしている金髪をポニーテールへと髪型を変えた後に、膝の上に座るシマチの肩に手を置きグイッと右にズラしてから顔を近づけた。
「カイ、あの娘との繋がりは?」
「ただの知り合い」
「そう・・本当にそれだけで、あんなことを?」
「サーシャちゃん、怖いにゃ」
「シマチは黙っていなさい」
「・・はいにゃ」
シマチはネコ耳をペタンと倒し黙り込むも、膝の上から離れる気はないようだ。
「・・で、どうなのかしら?」
「はい、すいません。彼女は、えっと・・ルミナは小さい頃からの付き合いで、王国騎士団の優秀な魔法士なんだ」
「その優秀な魔法士が、どうしてこの家に?」
「昨日の夜に、偶然迷い込んだ・・的な?」
サーシャは膝の上にいるシマチをチラッと見てから俺に視線を戻す。
「このバカ猫のように?」
「にゃにゃ!? シマチはネコじゃないにゃ?」
「「 どこが?? 」」
「んにゃ?」
俺にとって嫌しのシマチだけど、頭は悪いようで話しが理解できていないのだなと口には出すことなく、顔を見上げ無垢な表情で緑色の瞳で見つめるシマチのネコ耳を撫でると甘い声が漏れる。
目を細め満足そうなシマチから正面に立つサーシャへと視線を戻すと、彼女のこめかみがピクピクしていて怒りの限界が近づいているようだ。
「・・と、とにかくカイはあの娘をどうするのかしら?」
「ルミナは、この国にとって大事な戦力だし、最終的には王都に戻ってもらう?のかな」
「はぁ・・はっきりしないわね」
サーシャは呆れた表情で俺から離れると何も言わず家の中に入り、1人ポツンと残されていたルミナの手を掴み戻って来たのだった・・・・。
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⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎.4を下回らないよう頑張ります。
もう1話で新たな動きへと行くはず・・です。
引き続きお付き合いをお願いします。




