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4人娘の不機嫌な理由は、目の前の事件ではなかったようですようです

アクセスありがとうございます。


「いぁ・・その、これは・・いろいろありまして」


「カイ兄ちゃん、これは修羅場かな?」


 自分の口から出る言葉を思うように発せれないことがわかっている俺は、頭が回らずにいる中で抱きついているルミナが小さく呟いた言葉にシマチのネコ耳がピクッと反応した後に部屋の空気がひんやりと冷え込む。


「主よ、我がいない間に人族のメスと同衾とは・・・・」


 スミハの後ろから姿を見せる銀髪銀目のユキナが冷たい眼差しでいる姿に背筋が凍りそうに感じていると、背後にある窓の隙間から冷気が流れ込みカタカタと突然窓が揺れて音を出したことに反射的に振り向くと、窓越しに腕組みをして見下ろしているエルフ娘の姿があった。


 ガタッ・・


 不機嫌な表情のエルフ娘は半ば強引に窓を外から開けると、瞬きを一度もすることなく口を開いた。


「カイ? 貴方って・・私達が急いで帰って来たっていうのに・・・・ふんっ」


「おわっ」


「きゃっ」


 ブワッと風が不意に部屋に入ってきたため顔を逸らし再び窓を見た時には、すでにエルフ娘の姿は無く窓も閉められていた。


 トントン・・


 床を軽く叩く音が聞こえ顔を向けると、ユキナが一歩前に踏み出す。


「主よ、その人族の娘に服を着せてリビングに来るのだ」


「わ、わかったよユキナ」


「すぐに来るにゃ!」


「40秒で支度するのじゃ!」


 ユキナとシマチそしてスミハの3人はそう告げると、部屋から出てドアをバタンと閉めると足音はリビングへと向かって行き部屋に平穏が訪れる。


「カイ兄ちゃん、あの人達が一緒に住んでいる子達なの?」


「まぁ、そうなるな」


「獣人とエルフ・・みんな綺麗で可愛い。うん、私も負けてられないな・・・・・人族の代表として」


「なにか言った?」


「なんでもないよ・・早く着替えて行かなきゃだよ」


「そ、そうだな」


 ルミナの呟きの最後の方はよく聞き取れなかったけど、不機嫌な4人娘が待っているため早くリビングへと行かなければと、急いでベッドから出て着替えている途中にルミナは魔法士の服を着たくないと駄々をこねたため、仕方なく俺の普段着を着せてから一緒に部屋を出た。


「ごめん、待たせた」


 リビングに入り先に椅子に座り待っていた4人に謝ると彼女達の視線は俺を見上げた後に、後ろからついて来たルミナへと向けるとなぜか全員の目が鋭くなった気がする。


「・・ひっ」


 背後で足音が止まり小さく短い悲鳴が聞こえた俺は、スッと彼女達が向ける視線から守るようにルミナの前に立つ。


「ちょっと、まずは話し合いを・・」


「ムリにゃ」


「ムダなのじゃ」


「不可能なのだ、主よ」


「はぁ? ありえないわ」


「そんな・・」


 不機嫌な4人から殺意は僅か程度にしか感じられないため、ここで一方的な殺戮はないだろうと思うも4人が纏うオーラに人族の俺とルミナは決して抗える術はないと実感させられる。


 ドシン・・


 背後で身を隠していたルミナは、4人から放たれている圧に耐えきれず床に座り込んでしまったようだ。すると座っていた4人は椅子から立ち上がり俺を囲むように歩み寄り、なにも言わずジッと見つめている。


「「「「 ・・・・・・ 」」」」


 崩れ落ちたルミナが俺の足に小刻みに震えている両腕で抱き着き怯えているため、この状態をなんとかしたい俺はすぐ手が届く距離にいるシマチのネコ耳を久しぶり撫でる。


「んにゃにゃ・・そこがいいにゃぁ〜・・」


 ふにゃりと表情を変えるシマチは甘えるように俺へと身体を寄せて来てくれたため、今がチャンスだと思い迷わず抱き寄せると前より痩せている感触に驚きそこで俺はやっと気付いた。


「マジでごめん。気がつくのが遅れた・・・・飯にするか?」


「「「「 !!!! 」」」」


「よし、たくさん作るから、少しだけ待っててくれよ?」

 

 その言葉に4人はやっと気がついたのかと呆れた顔をしながら椅子へと戻り、リビングを支配していた不機嫌な圧は飛散しいつもの空気感に戻ってくれたのだった・・・・。


新規ブクマ&評価に感謝です。


もう1話か2話で次の展開へと移行します。



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