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ギルマスに全てを委ね街から逃げようとしたところで穴に落ちたようです

投稿遅くなりました。

アクセスありがとうございます。



「・・ねぇ、キミ」


 街の門が破壊された帝国兵達がゆっくりと防御の構えで侵入する光景を静観していたギルマスが振り返り爽やかな笑顔を見せ、無防備な背中を帝国兵へと向けたことに驚き視線を上げる。


「・・カイだ」


「そう・・カイくんは、この街の冒険者ギルドマスターがボクみたいな若造が就いていることが変だと思わない?」


「まぁ・・本音を言えば、そうかな」


「だよね・・」


 微笑しながら茶色の瞳で俺を見ていたギルマスは、俺の言葉を聞いた後に静かにため息を吐き再び視線を帝国兵達へと向けたため、その背中に俺は言葉の続きを口にする。


「他の街のギルマスは現役から退いた元高位ランクの爺さんばっかりだったから、あんたみたいに若いギルマスには違和感しかないぞ?」


「うん。たしかにそうだ・・・・それがどこにでもいる普通のギルマスだよね。でも、ボクは例外なんだ。だって、今も現役で最強Sランク冒険者だからさ」


 チラッと横顔を見せるギルマスには自信が満ち溢れているように感じ彼の想いを察した気がして、自然と求められているだろう言葉を口から吐き出す。


「へぇ・・最強Sランク冒険者様ね。それならもう、低ランクの俺が前に出て戦う必要もないよな?」


「そういうこと。だから安心して見てていいよ? あの脳筋集団の王国騎士団全員がボクに挑んでも足元にも及ばないからね」


 ギルマスに騎士団を馬鹿にされることに感情が揺らぐことはなかったけど、ふと優秀な後輩達のことを思い出した俺は、背後から斬ってやろうと思うもグッと堪えこの場を離れることに決める。


「あぁ、ここは大人しくするよ」


「うんうん、素直が長生きの秘訣だよ・・」


 爽やかな笑顔をを再び見せたギルマスはそう呟きながら飛び出しながら抜刀し、そのまま帝国兵達と乱戦へと持ち込み斬り倒すのかと思えば、火魔法ファイヤーショットを5発連続で放ち先制攻撃を決め帝国兵達は炎に包まれ暴れ出し逃げ惑う。


「・・剣士じゃなくて、魔法剣士だったのかよアイツ」


 破壊された門から街の外へと出ようとする炎に包まれた帝国兵達は、我先と通れる幅が狭い門へと群がり互いの動きを邪魔する時間で絶命し、そのまま門に炎を延焼させてしまうのをギルマスは水魔法ウォータショットで消火させ白煙が立ち昇る門の瓦礫には、炭化してしまった帝国兵達の亡骸が横たわっている。


「あの強さなら、ギルマス1人でも十分だな・・よし、関係ないし帰ろ」


 ギルマス1人が帝国兵と戦闘を始めたのを見届けていると、彼の周囲にいた他の冒険者達は俺と同様に戦いに参戦する様子も無く、ただ武器を手にしているだけで家屋の物陰からジッと見ているだけの光景を横目に、別の場所にある街の門へと向かう。


「そういえば、この通りのどこかに隠し通路みたいなのがあるってシマチが言ってたよな・・・・あった」


 街の外壁沿いの道を小走りで移動していると、不自然に置いてある小さな物置小屋を見つける。普段は監視する人間がいるらしいけど、今の街の現状を考えると何処かに出払っているようで人影は無い。


「お邪魔しまーす」


 物置小屋の扉は施錠されておらず、そのまま引き戸を開けるとどこにでもありそうな物置のようで、桶や木製の農耕具が立て掛けられていた。


「・・どこだ?」


 物置小屋に入り見渡すも、何かを示す目印もなく見渡しながら開けたままの引き戸をを閉めると、格子から差し込む日差しだけとなり薄暗くなると、不穏な音が足元から聞こえてしまった。


 カチッ・・


 右足で何かを踏んだ感触と共に聞こえた乾いた音が聞こえ、背筋に冷や汗を流しつつ右足を僅かに退けて下を見ると床板の線が少しだけ光っているように見えたため一歩分ずらした場所には、小さなドアノブのような形をした模様があった。


「これか?」


 床にあるドアノブのような模様に右手で触れた俺は、反射的に引っ張ってしまうと小さな魔力変化に気付くも既に手遅れで、小屋の外へ逃げようと左足に力を込めるもスカッと伸び切りそのまま浮遊感を感じながら深い暗闇へと落下してしまったのだった・・・・。

感想&評価ありがとうございます。


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