晴れた日に防犯対策を施し中に自ら効果を経験し生還すると、遠いお隣さんが突然賑やかです
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「どこへ行く気だ? あいつら・・」
帰って行く騎士2人の気配は街がある方向とは逆の方へと移動し、このまま俺の索敵範囲外へと出て見失うぐらいの距離で止まり、しばらくしてから通って道ではないものの街の方へと方向変換し移動する。
「また来る・・・・訳じゃなさそうだな」
探知スキルの距離ギリギリのところを移動する2人は俺の家の場所を覚えているのだろうか、ずっと同じ距離を保ったまま移動し山を降りたようで移動速度が上がり街の方へと向かう途中で索敵範囲外となり見失う。
その日はそれ以降何も起きることもなく夜を迎え寝る時間まで雨音を聞いて過ごし翌朝を迎え、部屋の窓から外を見渡すと昨日の大雨とは違い雲一つ無い青空が広がっていた。
「ん〜良い天気だ」
晴れた日は雨の日とは違い気分がとても気持ち良く感じるため、朝食を食べ終えた後に外へと出て水溜まりができた場所を避けながら歩き離れた場所で振り返り家を眺め、ふと思いついたことを呟いた。
「・・なんか無防備だな。そーいえば、敵さんが陣地に攻めて来る時の守りは敵側の視線から見て防衛策を練るのが最良だと、学園時代の誰かが言ってたような・・・・」
何度見ても無防備に見える家をなんとかしようと俺は歩き出し、いろんな場所から家を見回し続けいつの間にか夕方になっていたこと気がつき、まだ途中ながらも満足した俺は暗くなる前に家に戻り汚れた身体を洗い流し湯船に浸かる。
「ふぅ・・続きはまた明日だな」
明日のやることを決めて思いを吐き出しながら湯船から出て、肉体労働が待つ明日のために早めに寝床について日の出とともに目を覚ました俺は農耕具を手に1人行動を始める。
ザクッ・・ザクッ・・
あの大雨のおかげなのか、畑を囲むように設置した木製の柵の外側の土は水分を含み重いものの柔らかく深く掘りやすい状態だった。
「はぁ・・はぁ・・これなら、良い感じで進みそうだ」
とりあえず、足を踏み込んだら腰より上の位置まで一気に沈み込んでしまう落とし穴のような場所を普段歩く場所以外のところ全てその状態になるよう夢中になっていた俺は、最後の仕上げとなる柵の近くを耕していたら運の悪く右足がハマりズボッと胸の位置まで埋まってしまった。
「やべっ・・自爆した・・ぬぉっ! 抜けん! 死ぬぅ!」
両足に力を入れて踏ん張れば踏ん張るほど、逆に深く沈んでしまいあっという間に首元まで沈み絶望へとまっしぐらな俺の視界は滲みこのまま誰にも見つけられず土に埋もれ死ぬんだと頭をよぎった時に、ふと木製の柵が見え夢中で左手を伸ばし掴むことができた。
「んぬぬぬぬ!!」
柵が折れることなんて考える余裕もなく全力で左腕で這い上がり、なんとか右手でも柵をつかめるようになったところで埋まっていた身体を脱出させることに成功する。
「んはぁ・・はぁ・・はぁ・・たすかったぁ〜危うく泥人形で人生を終わらせるとこだった」
トラウマになりそうな土掘り作業を中断し、家の外にあるベンチへと座り心を落ち着かせた俺は気分転換に闇夜に紛れて歩きやすそうな場所に深い穴を掘り、余って使わず放置していた木製の柵の切れ端で穴を塞ぎ土を被せ落とし穴を数か所ほど完成させた。
「疲れた・・まぁ、シマチたちがこの穴に落ちることはないだろうな」
俺とシマチ達はこの辺りを歩くことがないため、迷わず複数の落とし穴を完成させる作業を続けて行くうちにいつの間にかこの作業を5日も夢中でやっていたらしい。
「・・いったい誰用のトラップなんだよ」
ふと落とし穴を作りながら我に返った俺はこの穴で最後と決め掘り終え家に帰る途中に、そのうち誰かがトラップに引っかかるだろうと楽しみにしているも10日が経過しても魔物すら引っかかってないことに落胆し、2日程ショックで寝込んでしまう。
「はぁ・・守りのセンスは皆無なのか俺は?」
寝込む2日間ベッドの上で自問自答するも結局答えは出ることもなく、良い加減寝過ぎて腰が痛くなった俺はベッドから起き上がりトラウマとなった自家製トラップの状況を見るため外に出て柵の前で立ち止まる。
「・・最初は痕跡がはっきりとわかっていたけど、今はどこに何をしたかはパッと見だけじゃ判別できないな」
相変わらずの景色にそう呟きながらも、ゆっくりとトラウマとなった場所にゆっくりと足を乗せる・・もちろん両手は柵を持ったままだ。
「うへぇ・・・・ふかふかで柔らかい」
足先で軽く踏む感触は、思った以上に柔らかく足先の跡がはっきりと残るぐらいの状態だった。けど、周囲に作ったトラップが一つも作動していないのは悲しいものの、このふかふか感が心地よく成果無しだったことも忘れ家へと戻る。
トラップ作成もひと段落させた俺は畑で実った野菜を収穫し足元に置いたカゴへと集めていると、突如街がある方向から複数の魔力が同時に膨れ上がったような感覚を感じた後に大爆発音が連続して鳴り響いたのを耳にしたのだった・・・・・。
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