彼女らが怒りの掃討へ・・前から思っていましたが新たなツンデレが表にでました
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久しぶりの街への買い物を楽しみにしていた4人は、いつものように買う物を長い時間悩みそれから買っていた商店に物が置いてなく満足に買えなかったため、家に戻り夕食を食べている今もご機嫌斜めのままだった。
そんな4人が黙ったまま食事をしているのを見ている俺は心が耐え切れなくなり、街で聞いた情報を思い出しながら言葉を吐き出す。
「あのさ、街に物資を運ぶ隊商がほぼ全滅で物が入ってこないのは仕方無いと思うんだ・・・・」
「「「「 !!!! 」」」」
一斉に動きを止め俺をジッと見る4人の視線が痛い・・ことで言葉を途中で止めてしまい再び重く静かな時間が流れる。けど、殺意は向けられているわけじゃ無いからゴクリと息を飲み話しを続ける。
「まぁ、シマチ達の気持ちは理解しているよ? 俺も欲しい物が買えなかったし・・それで、この怒りの矛先をどこにぶつけるかが問題だと思うんだ」
「どこにぶつけるにゃ? 商人ギルドかにゃ?」
「そうじゃ! 物をちゃんと運ばない商人ギルドが悪党なのじゃ!」
「落ち着け、2人とも」
この2人が怒りの感情を商人ギルドに吐き出すと、一瞬で壊滅となり今以上に物資が届かなくなることが容易に想像できるため、椅子から立ち上がる2人の肩に触れ座らせる。
「主の話しを最後まで聞くのだ」
フェンリル娘のユキナが意外に冷静だということに内心驚きながらも、あの銀色の瞳にも湧き上がる感情がはっきりとわかるぐらい彼女も怒っているようだ。
「続けるぞ? あのな、あの街に物資を運ぶ隊商が次々に襲撃され荷物だけが奪われている状況だ。これは、ただの賊の仕業では無いと俺は考えている」
「へぇ・・人族のくせになかなか考えているのね」
エルフ娘の相変わらずの上から目線に苛立つも、勇者クンからエロフと呼ばれた時の表情が忘れられずにいる俺は苛立つ感情すらなかった。
「ありがと・・だから、街道で街へと向かう隊商を待ち構えているだろう奴らを探して捕まえるってどうだ?」
「うむ、よかろう・・この怒りをまだ知らぬ奴らにぶつけてスッキリすのもありじゃの」
スミハは俺の話に賛同してくれたようでニヤリと笑い、金色の瞳が輝いて見える。
「我もその話しに乗ろう」
「シマチもにゃ」
「仕方ないわね。3人がするなら私も行くわ」
「よし、決まりだ。あとは、いつ出発するかだな」
「・・ねぇ、カイ?」
「シマチ、どうした?」
彼女らとやることが決まり、あとは予定を考えるとなった時に隣りに座るシマチが俺を呼ぶ。
「私達4人でやりたいの・・だから、カイは家で待ってて欲しいにゃ」
「えっ?」
シマチの緑色の瞳に見つめられながら告げられた俺は、驚きながら他の3人へと視線をゆっくりと向けると彼女達は無言で頷く。
もう既に来まているかのような感じがした俺は、ミユキを送り届けた時の戦闘からまだ日が経っていない身体をしばらく休ませたいと考えていたため、すんなりと受け入れることにした。
「・・わかったよ。俺はここでみんなの帰りを待っているよ」
「ごめんにゃ」
スリスリと甘えてくるシマチを撫で終えた後に、明日の朝から出発するため早めの就寝となり解散となりあっと言う間に朝を迎える。
「気をつけて・・」
「主よ、待っておるのだ」
「カイよ、すぐ帰ってくるのじゃ」
「行ってくるにゃ」
「・・・・」
ユキナとスミハそしてシマチの順で俺を抱き締めてから離れ出発する。最後のエルフ娘っだけは、無言だったけど僅かに動き止まる右手をソッと下ろし、何か言いたそうな表情のまま踵を返し3人を追うように歩き離れて行く。
山の獣道を歩き茂みで見えなくなった4人の背中を見送った俺は、家にポツンと取り残された気分となり見えなくなった背中の方向をしばらく見つめ、揺らいだ心を落ち着かせてから家に入ろうと振り返り右手でドアノブを握ったところでフワッと風を感じ背中から優しく抱き締められ動けなくなる。
「・・・・」
「行って来るわね」
耳元で小さく囁く言葉の主は、エルフ娘だった。さっき風を感じた直後の言葉を聞く前に金髪が視界の隅になびいていたため、防御反応をすることなく受け入れたのはそのためだ。
「・・なんだ。別れの挨拶か? サーシャ」
「・・・・サーシャ」
まだ名前で呼んでいなかったエルフ娘に対して考えていた名前を無意識に口にしてしまったことに焦るも、彼女がポツリと口にした名前を聞いて、ただ俺は彼女の反応を静かに待っていると、首に回されていた腕がギュッと締め付けられる。
「ふふっ・・・・そうなのね、もう決めていてくれたんだ。サーシャ・・・・サーシャ」
耳元で囁く彼女の吐息が耳に辺りくすぐったく感じていると、首に回されていた腕がパッと離されると同時にグルンと体が回され、碧眼の瞳で見つめられる。
「「・・・・」」
「カイ、行ってくるわ」
「あぁ、気をつけて・・サーシャ」
「うん」
正面からギュッと抱き締められ久しぶり深い谷間へと顔を溺れさせる俺は、暗くも心地よく柔らかな感触に癒されてから解放される。
「んぱぁ」
「・・カイ」
「なに?」
「どんなに遠く離れていても、ずっと見てるわ。だから、安心して待ってて」
「・・・・わ、わかった」
他の3人がいる時には絶対見せないエルフ娘の笑顔とは裏腹に重たい言葉が頭から離れないまま手を振り風のように走り去って行くサーシャを見送ったのだった・・・・。
「離れていてもずっと見てるなんて、どういう意味だよ・・・・マジ怖いんだけど」
感想&評価そして新たないいね!
ありがとうございます。
とりあえず、次の展開のため
カイとシマチ達4人を別れさせました。
これからも、引き続きお付き合いをお願いします。




