目を覚ますと知らない場所で、サーシャ達が恐ろしい言葉を口にしていました
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暗い世界で不意に風が吹き抜けていくとその風はいろんな方向から吹き抜けては、俺の周囲をグルグル周っているうちに緑色と碧色そして金色と銀色の風となって俺を優しく混ざり合って包み込み温もりを感じさせてくれる。
4色の風の中で、ずっと傍にいてくれるのは金色の風のようだ。たまに緑色の風が俺の身体に甘えるように留まる様な動きを見せるも、碧色と銀色の変えの方へと戻って行くことに少し寂しさを感じた。
ずっと寄り添う様にいる金色の風を抱き締めるように触れ温もりを感じていると、先まで聞こえていなかった音が聞こえゆっくりとそれが言葉へと変わり頭の中に浸透してくる。
「・・・アイツを殺すか消し炭にする。それか存在自体を消す」
いきなりただごとではない言葉に意識が一気に覚醒され、右手から感じる感触に視線を向けると触り心地の良い黒髪で金色の瞳と視線が重なる。
「「「「 カイ!!!! 」」」」
4人の女の子の声にハッとすると、心配そうな顔で覗き込む顔が視界に入る。
「えっと、ここは?」
「治療院よ」
碧眼を潤ませるサーシャは、そう告げると安心した顔つきになり離れた隣りのベッドへと戻り腰掛けた。
「・・治療院か」
どうして俺がここにいるのかを添い寝してくれていたスミハが抱擁しながら教えてくれ、傷を治してくれたシマチは上半身を起こした俺の足の上でネコ姿になり小さく丸まっている。
「そうか・・みんなありがとうな。それにしても、あの魔法はなんだったんだろうな?」
訳がわからなまま一筋の光線が見えたと思った瞬間には俺は深傷を負っていたのだから。
「カイ、勇者の隠された極大魔法のハズよ。なぜ、あんな魔法を放ったかは聞かないとわからないわ」
サーシャもわからないらhしく、あの魔法の正体が掴めないとかなりの脅威になることは間違いない。
「はぁ・・あんな魔法を連発されたら、近づくことすら出来ず終わりだな」
「カイよ、それは王国の・・人族ならばの話しなのじゃ」
「スミハ、それはどういう意味だ?」
「知らんのじゃ・・ただ、妾の女の勘がそう言っておるのじゃ」
「はぁ?」
スミハの適当な答えに呆れていると、サーシャがため息を吐き告げる。
「スミハ・・あなたはもっとわかりやすく話しなさい。カイ、私達に取って勇者だろうと所詮は人族を強化しただけに過ぎない存在なのよ? 元々のステータスが高い私達の種族には、敵わないってことなのよ」
「えっ? でもさ、勇者って存在は魔王を倒せる程の強大な力を持っているって、死んだばぁちゃんが言ってたぞ?」
「そんなの人族が勝手に創り上げて広めた御伽噺に過ぎないわ。魔王なんて、存在しないもの」
「・・魔王、いないの?」
「カイ、あなたいると信じているのかしら?」
「いるんじゃないの? 世界が終わりを迎えてしまう一か八かの戦いがあるんじゃ?」
「・・・・」
「なんか、ゴメン」
サーシャにジト目で見られる俺は、思わず謝ってしまった。
「カイには教育が必要ね・・とりあえず今は、勇者を処分するのが優先だわ」
足の上で丸くなっているシマチを撫でながらサーシャとスミハそしてユキナの3人が、これから勇者クンをどう料理してやるか意気込み白熱していく様子に俺は恐怖を感じ、シマチを抱えてドアに近いベッドへと移動し離れる。
「なぁ、シマチ・・あの3人大丈夫かな?」
「んにゃ」
「ん〜シマチは撫でても仕草を見ても癒される存在だよな〜」
ゴロゴロと喉を鳴らすシマチを顔より少し高い高さまで抱き上げ、ビローンと伸びた無防備な身体のお腹が俺を誘惑している。
「シマチ、いいか?」
「・・・・」
シマチは目を瞑り何も反応しないため俺は無言の肯定と受け取り、魅惑のお腹に顔を埋めて優しくグリグリして柔らかいお腹を堪能していると、あまりの癒しに調子に乗ってしまった俺は顔をさらに深く押し付けたところで、シャキンッと前足の鋭い爪が飛び出し俺の頬に当てて警告してきた。
「おぅ・・相変わらず鋭いツメですねシマチさん」
「んーにゃっ」
至福のお腹すりすりをやめて顔を離すと、両頬に当てていた前足を離し爪を隠すとペチペチと肉球アタックをしてから俺の手から逃げてユキナの隣りへと行ってしまった。
「あ〜シマチ・・・」
「カイ、もう回復したみたいね?」
「サーシャ、全快って感じじゃ無いけど、それなりには動けそうだ」
「そう・・行くわよ」
「何処に?」
「アイツを消しによ」
「本気か?」
「愚問よ」
サーシャ達が部屋から出ると少女姿に戻っていたシマチも部屋に出てしまい、1人取り残された俺は急いでベッドから出て4人を追いかけたのだった・・・・。
他ジャンルに新たな作品を調子に乗って投稿したせいで、今日は1話だけとなります。
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