存在感が無い父様を知っていたけど、母様とスミハの繋がりが予想外でした
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「おはようございます・・父様、母様」
「おはよう、カイ。そして皆様方・・・・」
「あなた、見過ぎよ?」
後から入って来たシマチ達へと視線を向けた父様の表情は固まり、僅かにニヤけそうになることに耐え切るも隣りに座る母様は見逃さず、手に持つフォークを頬に当てたまま笑顔で告げた後に立ち上がりフォークをテーブルに置き俺の方へ来る。
「カイちゃん、無事で安心したわ。こんなに立派になって・・それに、可愛い子達をたくさん侍らすなんて、シエンナも大変ね〜でも、浮気はダメよ?」
「か、母様・・そんなに抱き締められたら息が・・」
母様のサーシャに負けないサイズ感のある双丘に沈められるも、なんとか解放された俺は深呼吸をして落ち着くも母様は相変わらずマイペースだ。
「まぁ、みんなアリアちゃんより立派なモノを持っているじゃないの。お母さん、嫉妬しちゃうかも・・・・そういえば、アリアちゃんは知っているの? 本当に浮気?」
「母様、実は・・報告が遅れましたが、アリアとは既に恋仲を解消しています」
「・・・・」
「あの、母様?」
母様の水色の瞳から優しさと輝きが失われると、急激に部屋の温度が下がり装飾品や床が凍り始める。
「カイ、貴方とアリアどちらの火遊び?」
「ど、どちらでもありません。たぶん、俺の学園時代の勤勉態度が気に入らなかったようで一方的に関係解消を告げられました」
「そう・・正直でよろしい。実はもう学園時代の事情は、学園長から聞いていたのよ」
「し、知っていたのですね?」
「えぇ、母親は息子のことを心配するのは当然よ? あそこに座るゴミは、私に内緒で・・まぁアレでも一応は当主だから仕方なく黙認していたの。それに、カイちゃんの口から直接聞けて決心したわ」
「母様? 何をするおつもりですか?」
「安心して任せなさい。それよりも、客人である皆様を待たせてしまいましたね。一緒に朝食を食べましょう」
母様は自分の席に戻り座ると笑顔を見せ俺達に座るよう手招きしながら催促し、適当に座ると壁の隅で並んで立っていた使用人達が俺達の朝食を配膳し、久しぶりのまともな朝食だった。
1人だけ取り残されていた父様は空気なっているかのように、気配を消そうとしなが無言で食事を再開し時間は過ぎていく。
「カイちゃん、今日はどうするの?」
「はい、このあとに王城へと行く予定になっています」
「そう、もしかしてシエンナちゃんが急いで行ったことに関わることなの?」
「はい。正式な役目を与えられてはいませんが、皆と一緒に行ってきます」
「わかりました。私も行くわ」
「母様もですか?」
「そうよ。どこかの当主が、貴方が気に入っていた領地をやっと譲渡する決断をしたから私が正規の手続きをするためよ」
「と、父様でなく?」
「カイちゃんの父親は表向きだけの当主だけで、何一つ行使できる権限は無いの。全て私が握っているんだから・・凄いでしょ?」
「さ、さすが母様です!」
「ふふっ・・さぁ、今日から久しぶりに忙しくなるわ」
母様は椅子から立ち上がると父様を見ることなく歩き出し食堂から出て行こうとする途中に足を止め、ドアに向かわず何故か朝食に夢中のスミハの背後に立つ。
「・・綺麗な黒髪だわ」
「・・ん? 妾のことかの?」
「あら、それにその瞳は・・・・トラーゼと同じね」
「・・・・なぜ、妾の母上の名を知っておるのじゃ?」
「あなたのお母さんとは、現役の頃に何度か闘いあった仲なの。その時の小さな女の子が貴方だったのね」
「ふむ・・その結果が気になるのじゃが、カイの母上が生きているということだけで強者ということがわかるのじゃ」
「ふふっ・・良い子ね」
母様は黒髪を撫でると、スミハはただ見上げ受け入れている。
「ホントよく似ているわ・・・・そこで一つ、お願いがあるの」
「なにかの?」
「私ね、凍らすのは得意なんだけど溶かすのは苦手なのよ。だから、部屋の凍ったモノを元に戻してくれないかしら?」
「うむ、妾に任せるのじゃ」
「お願いね? えっと・・」
「スミハなのじゃ」
「うん、スミハちゃんありがとう」
そう告げる母様はスミハから離れ食堂から使用人を2人連れて出て行ったところで、俺達も食事を終えていたため出ることにする。
「父様、俺達も失礼します」
「・・・・ん? あ、あぁもう時間なのか。私は別邸にて仕事があるから残る予定だ」
「はい、ではまた後ほど・・」
朝食を食べ終え食堂から出た俺達はそのまま別邸を出発する前に最初に入った広間へと寄り、忘れ物が無いことを確認し王城へと向かう前にシマチ達に俺のマジックポーチに収納しておる服に着替えさせてから向かったのだった。
感想評価に感謝です。
ブクマも1000件目指して頑張ります。
その前に完結が先になりそうですが・・。
これから王城に向かい物語が進んで行きますので
引き続きお付き合いをお願いします。




