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寝起きドッキリはいつも命懸けですが、妹の様子がたまにオカシイ気がします

アクセスありがとうございます


 シエンナに連れられ別邸の廊下を2人で歩きながら、幼少期に来たときの記憶を辿り妹の部屋はあったけど、俺に与えられた部屋は無かったなと思い出していたせいか、前で止まっていたシエンナの背中に軽くぶつかってしまった。


「おっと・・ゴメン、シエンナ」


「ふふっ・・お気が早いですよ? 兄様?」


「ん?」


「いいえ、どうぞ兄様。先に入りください」


「ありがとう」


 日頃の生活に使われていない部屋なのか、寝るだけに用意された部屋のようで大きなベッドと机が置いてあるだけなと見渡していると、背後からドアが閉まる音が聞こえ抱き付かれる。


「にぃさまぁ」


「シエンナ?」


「・・・・」


「おーい?」


「・・兄様とアリアお姉様に何があったのですか? 兄様は、まるでアリア姉様など微塵も気にされていないご様子に私は理解できませんでした・・」


「あぁ、そのことか・・悪かったなシエンナ。そのことなんだけど、話せば長くなるが聞いてくれるか?」


「は、はい・・ココロの準備は、できております」


 抱き締めてくれるシエンナを優しく離しベッドに腰掛けさせてから俺は隣りに座り、もう過去の過ぎてしまった騎士学園の中庭でアリアに言われた時のことから今までのことを話した。


「・・・・私の目が届かない時間で、兄様にそんなお辛いことが」


 隣りで自分のことのように静かに泣いているシエンナの頭を撫でながら落ち着かせていると、涙を拭うシエンナはベッドから立ち上がり正面に立ち俺を優しい瞳で見下ろす。


「兄様・・私は何があろうと、ずっと兄様の味方です」


「ありがとう、シエンナ」


「はい、兄様が私の想いを正面から受け入れてもらえて嬉しいです」


「・・・・うん?」


 互いの思いが何かすれ違っているような気がしないでも無い俺は、このまま聞き返さずシマチ達との出会いの話しとシエンナが近衛兵長の就くまでの話しで盛り上がり、気付けば夜も更けていた。


「シエンナ、もう夜も遅いから寝よう」


「そうですね。楽しくて時間が過ぎていくのを忘れていました・・そうでした、兄様の寝間着ちゃんと準備してありますのでご安心くださいね」


「まじ?」


「はい」


「・・ここに俺の寝間着があるの?」


「ありますよ。兄様と同衾する準備を整えておくのは、妹の務めです」


「同衾って・・俺達は兄妹だろ?」


 まるで当然のように告げるシエンナは、満面の笑みで俺をみている。


「兄様? 兄と妹が同じ布団で寝ることは、いくつになっても関係無いものですよ? 幼き頃は、部屋が違っても毎晩一緒に寝ていたではありませんか?」


「それは、そうだけど・・もういい大人だし」


「さぁ・・兄様?」


 シエンナの甘えを拒否できず、そのままサーシャ達に何も言わないまま俺は子供のようにシエンナに寝間着へと着替えさせられ、流れのままベッドへと寝転ぶと寝支度を済ませたシエンナは笑顔で布団に潜り込み身体を密着させ、妹の体温の温もりを感じながら眠りへと落ちてしまった。




「・・・・く、苦しい」


 心地良い眠りへと落ちていったはずなのに寝苦しさから意識が覚醒し目を開けると、見覚えのないシミ一つ無い真っ白な天井がありここは何処かと必死に思い出している途中に、ムニッと柔らかい何かが頬に当たり、ギュッと抱き締められる。


「んん??」


 締め付けられるも柔らかく痛みよりも幸せ感に包まれ動けずにいた俺の顔に覆い被さり、そのまま飲み込もうとしてくるのを慌てて両手で退かせようとするもピクリも腕が動かせない。


「んぉ・・手が・・」


 大きく柔らかいモノは、とうとう口と鼻を塞ぐように潰れて窒息させようと襲い掛かる。


「んぅー」


 顔を背け避けようとするもぬかるみにハマったかのように深く沈み込むだけで状況は悪化し、このままでは呼吸ができず死んでしまうと覚悟を決めた俺は、咄嗟に吐き出すのを諦め思いっきり吸ってみた。


「んぁ!!」


 叫ぶような声と共に襲い掛かっていた重みは消え去り解法された俺の視界は再び白い天井を取り戻し右に顔を向けると、上半身裸のサーシャがいて彼女の双丘の先っちょ辺りが少し赤くなっていたことで、上に乗ってきたのはサーシャだと判明した。


「・・サーシャ、なんでここに?」


「んにゃ?」


 左脇からネコが鳴く声が聞こえ左に顔を向けると、全裸のシマチとユキナが眠そうな目を擦りながら上半身を起こし、なぜか俺の足元には珍しく寝間着を着たままの眠るスミハがいた。


「なんで、みんなここに? ってか、シエンナはどこだ?」


 サーシャの柔らかい圧力で目が覚めた俺は、妹のシエンナの姿が無いため部屋を見渡すも姿はなくシマチ達しかいなかった。


「あら、かい・・珍しく先に起きたのね?」


「起きたというか、サーシャに起こされたというか・・それよりも、妹のシエンナを知らないか?」


「カイの妹なら、部屋のドアの外でずっといるわよ?」


「部屋の外に?」


「えぇ、あなたの妹は物好きね? カイの影響かしら?」


「どういう意味?」


 クスリと笑うサーシャの反応をただ見ている俺は、シエンナに何が起きたのかソワソワしていると部屋のドアが開けられ寝間着姿のシエンナが興奮した表情で入って来たのだった・・・・。


感想ありがとうございます。


日付も変わり、朝のイベントが終わった後は対帝国勇者クン達の対応のため

再び王城へと行く予定です。



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